北海道LGBT理解促進セミナー「にじいろ講座」を受講しました|当事者として感じたこと

先日、北海道主催のLGBT理解促進セミナー「にじいろ講座」をオンラインで受講しました。

私は3人の子どもを育てています。
なかなかリアル会場のイベントに足を運ぶのが難しい日常です。

だからこそ、オンラインで受けられる学びの機会を探しています。

できる範囲でこうしたLGBTQ関連のイベントに参加し、その内容を持ち帰り、シェアできたらと思っています。

今回はそのひとつが「にじいろ講座」でした。

私はノンバイナリー/Xジェンダー当事者で、アセクシュアルスペクトラムの中にいると気づいています。
恋愛感情については現在クエスチョニングの状態です。

そんな立場から、今回のLGBT理解促進セミナーで学んだことと、感じたことをまとめます。


目次

LGBT理解促進セミナーの基礎知識パートは丁寧だった

講座の前半では、

  • 割り当てられる性
  • 性自認
  • 性表現
  • 性的指向

といった基礎的な概念が整理されていました。

「まず知ること」。
その入口として、とても丁寧な構成だったと思います。

一般向けの啓発として、わかりやすくまとめられていました。


LGBTの歴史を知ると、「今の違和感」が見えてくる

明治以前の日本は、今とは少し違っていた

講座では、明治以前の日本では「男色」と呼ばれる男性同士の関係が文化の中に存在していたことが紹介されました。

武士社会や寺院文化の中で、男性同士の関係は現代のような「異常」という枠組みではありませんでした。

つまり、日本はもともと
「男性同士の関係=逸脱」とは考えられていなかったのです。

明治期に何が変わったのか

明治期に入り、西洋的な価値観が流入します。

1873年には鶏姦規定が定められ、
1898年の明治民法では婚姻は男女間で成立するものと制度化されました。

ここで、

「結婚は男女」
「異性愛が標準」

という枠組みが法律の中で固定されていきます。

異性愛が“自然だから当たり前”になったのではなく、
制度の中で標準として形づくられたということだったんですね。

ストーンウォールとAIDSが象徴するもの

1969年のストーンウォールの出来事は、

「存在してはいけない」と扱われてきた人たちが
“ここにいる”と社会に示した象徴的な出来事でした。

1980年代のAIDS流行では、
誤解と恐怖が偏見を拡大させました。

差別は悪意だけでなく、
無知や恐れと結びついて強化されていった歴史です。

制度は変わり得る

現在、日本では同性婚をめぐる裁判が続いています。

歴史の中で作られた枠組みは、
歴史の中で問い直され得る。

この視点は、今を生きる私たちにとって希望でもあります。

印象に残った当事者エピソード

ここからは講座内で紹介された体験談です。

「彼女いるの?」という前提

職場で戸籍上男性の同僚に対し、
「彼女いるの?」と聞く。

相手に悪意はありません。

でもそこには
異性愛を前提とする構造があります。

ある調査では、職場でカミングアウトしていない当事者は7割以上とされています。

見えていないだけで、そこにいる可能性はある。

私も似た経験があります。

「彼氏いるの?」
「結婚は?」

自分が“例外”に置かれる感覚。

これは、マイクロアグレッションと呼ばれるものの一例です。

マイクロアグレッションって何?という方は、こちらで詳しく書いているので参考にしてみてください↓

「私は全然大丈夫だから」という言葉

トランスジェンダーだと伝えたとき、

「私はそういうの全然大丈夫」と言われたというお話がありました。

一見優しい言葉。

でも、何が“大丈夫”なのか?

異性愛者に
「あなたが異性愛者でも大丈夫」とは言いません。

マイノリティにだけ発動する“許容宣言”なんですよね。

言った人を責めたいわけではありません。

でもモヤモヤは残る。

そのモヤモヤは、あなたの気にしすぎではありません。

相談したのに、一般論で終わった話

大学のカウンセラーに相談した当事者の話も紹介されました。

返ってきたのは外部にある団体紹介だけで、具体的な相談は受け付けてもらえなかったそう。

ここで語られていたのは、
カウンセラーにLGBTQの学習が必須ではないという現状なんですよね。

福祉や心理の教育課程で、多様な性の学びが十分でないケースもあります。

企業には安全配慮義務や相談体制整備の義務があります。

しかし、

「カウンセラーがいる」=「十分な支援」

とは限らない。

これは、知っておいたほうがいい現実だと思いました。

「仕事ができればいい」という条件付き許容

「LGBTでも仕事ができれば気にしない」と言われたという方がいました。

仕事の能力とセクシュアリティは無関係。

なのに、なぜマイノリティにだけ条件が付くのか。

何も悪いことをしていないのに、勝手に“許される立場”に置かれる構造。

モヤモヤするのは自然です。

この講座を受けて思ったこと

明確な差別よりも、
日常に潜むマイクロアグレッションの方が、モヤモヤが後を引いたりします。

言われたその時に、うまく返せなかったり、
モヤモヤしたけど気持ちを言語化するのが難しかったり。

色々な理由はあるけれど、言われた人が傷ついているという状況に変わりはありません。

そして私たちは、「異性愛が当たり前」「恋愛が当たり前」「結婚が当たり前」そういう空気の中で育ってきました。

だから、

違和感を覚えるのは自然。
モヤモヤするのは自然。

あなたが弱いからではありません。
生まれた時から教えられてきた考え方に、疑問を感じているのです。

最後に

オンラインで受けられる一般向けのLGBT理解促進セミナーがあること。
当事者のリアルな話が共有されていること。

それ自体が、希望だと感じました。

もしあなたが、

「なんとなく違和感がある」
「でも考えすぎかもしれない」

と思っているなら。

あなたの感覚は間違いではありません。

社会の前提が、そうさせている部分もある。

一緒に生きていきましょう。

あなたは、あなたのままでいい。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

もし今、

「ちゃんと生きているのに、なぜかずっと苦しい」
「誰にもわかってもらえない気持ちを抱えてきた」
「普通を装ってきたけれど、本当の自分が置いてけぼりになっている気がする」
「恋愛や性別のことを考えると、言葉にできないモヤモヤが残る」
「みんなと同じようにできない自分は、おかしいのではないかと感じる」

そんな感覚を、少しでも抱えたことがあるなら。

私からのお手紙を受け取ってほしいです。

このブログでは書ききれない、もっと深い話を、
あなたに宛てた手紙の形でお届けしています。

・自分のセクシュアリティに気づいていった過程
・名前がつかない違和感とどう向き合ってきたか
・普通に合わせ続けて苦しかった日々のこと
・本音を言えなかった過去と、少しずつ変わっていったこと

など、かなり個人的な体験も含めてお届けしています。

【こんな方におすすめです】

・自分の性や恋愛の感覚がよくわからない
・周りと違う気がして、どこか孤独を感じている
・このままでいいのかと不安になることがある
・誰にも言えないモヤモヤを抱えている

【登録すると届く内容】

・ここでしか書いていない本音の話
・読者の悩みに答えるお話
・イベントやコミュニティの先行案内

もし今、「少し読んでみたい」

そう思ったなら、その気持ちがあるうちに受け取ってほしいです。

悩みは、時間が経つとまた奥にしまい込んでしまうことがあるから。

あなたは、あなたのままでいい。

その感覚を、少しずつ思い出していける場所になれたら嬉しいです。

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『ユウからの手紙』

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