詩を書くことは、私にとって鼻歌みたいなものだった|創作をもっと自由に楽しみたい

詩を書くことは、私にとって鼻歌みたいなものだった|創作をもっと自由に楽しみたい

これまでずっと後回しにしていたスマホのメモ帳の整理をやっと始めた。そうしたら、50篇以上の詩が出てきた。

自分でも驚いた。

「こんなに書いていたんだ」と思ったし、スマホのメモだけでこれなら、家にあるノートを見返したら、きっともっと出てくるのだろうなとも思った。

これまで書いていたものも含めたら、すでに100篇を超えていた。

私はひっそりと、今月中に詩が100篇くらいそろうといいな、なんて思っていたので、予想外の発見に喜んでいた。

もちろん、まだ内容の精査はしていない。

詩として完成しているのか、作品として人に見せられるものなのか、そういうことはまだわからない。

でも、ひとつ確かに思ったことがある。

私はやっぱり、詩を書いていたんだなということだ。

目次

詩を書くことは、私にとって「特別な創作」ではなかった

私にとって詩を書くことは、歯磨きをすることや、鼻をかむことに近いのかもしれない。

少し変な例えかもしれないけれど、それくらい自然なものだった。

何かを感じたとき。

心が動いたとき。

モヤモヤしたものが胸の中に残ったとき。

それを、言葉として外に出す。

それは「よし、詩を書こう」と気合いを入れて机に向かうようなものではなくて、もっと反射的なものだった。

鼻歌を歌うように。

スケッチをするように。

その時の気持ちを、メモするように。

気づいたら、言葉の形で残していた。

昔の詩には、その頃の私が残っていた

見つけた詩の中には、結婚する前に書いたものもあった。

今のパートナーと付き合っていた頃のものもあった。

もう5年以上前の言葉たち。

そこには、その時々に感じていた気持ちや、景色を見た時の心の動き、季節の変化、つらかった時の感覚が残っていた。

一方で、最近書いている詩を見てみると、子どもの詩が多い。

植物や自然に関する詩も増えている。

それが面白かった。

その時に自分が置かれていた状況によって、書いているものが少しずつ違う。

昔の私は、家族との関係や、パートナーとの関係、自分なりの恋愛観のようなものを書いていた。

今の私は、子どもの小さな仕草や、植物の姿や、季節の移り変わりに心を動かされている。

詩は、私の暮らしの記録でもあったのだと思う。

日記とは少し違う。

出来事を順番に書いたものではない。

でも、その時の私が何に心を動かされ、何を大切にしていたのかが、言葉の中に残っている。

スマホのメモ帳は、ちょっとした発掘現場だった。

掘れば掘るほど、昔の私が出てくる。

誰かに説明するためではなく、自分の感覚を忘れないために

私は昔から、自分が本当に思っていることを人にシェアするのが苦手だった。

特に、それを話したときに否定されるかもしれないこと。

「いや、それは違うんじゃない?」と言われそうなこと。

でも、自分の中では大事なこと。

そういう気持ちを、私はできるだけ人に見せず、自分の中で大切にしてきた。

誰かに説明して理解してもらおうとは、あまり思っていなかったのかもしれない。

でも、感じたことをなかったことにはしたくなかった。

その気持ちを、消してしまいたくはなかった。

だから、詩にしていたのだと思う。

詩にすることで、その気持ちを少し昇華できた。

「そうそう、私はこういう気持ちだったよね」と、自分で自分に確かめることができた。

それは、作曲家が心の動きを一曲の音楽にするような感覚に近いのかもしれない。

私の場合は、それが言葉だった。

誰かのために書いていたわけではない。

評価されるためでもない。

ただ、自分の中で感じたことを、素直に置いておける場所。

詩は、私にとってそういう場所だった。

「詩を書く才能」ではなく、「詩を書くという選択肢」が自分の中にあった

正直に言うと、私はこれまで、詩を書くことを才能だと思っていなかった。

今も、自分に詩の才能があると胸を張って言えるわけではない。

でも、今回スマホのメモを整理して、100篇を超える言葉が残っていることに気づいて、少し見方が変わった。

何かあったときに、詩を書くという行動に向かう自分がいる。

それは、自分を表現する選択肢として、詩が私の中に自然に存在しているということなのだと思う。

私は「100篇書いてみよう」と思っていた。

でも、最近書いたものと、これまで書き溜めていたものを合わせたら、すでに100篇を超えていた。

頑張って書いたというより、気づいたら書いていた。

呼吸をするように。

メモをするように。

その時々の感覚を、言葉として残していた。

だからこれは、「これから詩を書き始めます」という話ではないのかもしれない。

私はもともと、そういうことをする人だった。

今回、そのことに気づいたのだと思う。

これからは、スケッチに少し色をつけていきたい

これまでの詩は、ただ書き溜めてきたものだった。

まるでスケッチを貯めてきたような段階だったのだと思う。

その時に見たもの。

その時に感じたこと。

その時にしか残せなかった線。

これからは、そこに少し色をつけてみたい。

同じ題材を、何度も描いてみるように。

季節の言葉を題材にしてみる。

子どもとのやりとりを詩にしてみる。

植物や自然の姿を、もう少し丁寧に言葉にしてみる。

3年ほど続けている日記や、スマホのメモに残っている記録をたどりながら、自分の心が動いた場面を拾い上げてみる。

これまでよりも、もう少し能動的に「詩を作る」ということを楽しんでみたい。

詩そのものと合わせて、「詩が生まれるまなざし」を残したい

今のところ、私には「自分の詩を誰かに見てもらいたい」という気持ちはあまりない。

もちろん、いつか変わるかもしれない。

けれど今は、詩そのものを作品として差し出したいというよりも、私がどういう視点で世界を切り取っているのかを残していきたい気持ちの方が強い。

同じ被写体を見ても、写真を撮る人によって写るものは違う。

角度を変える人もいる。

光を調整する人もいる。

背景を大きく入れる人もいれば、小さな一点だけを切り取る人もいる。

詩もそれに近いのだと思う。

子どものある仕草を見たとき。

季節の変わり目を感じたとき。

植物の姿にふと立ち止まったとき。

そこから私が何を見て、何に心を動かされ、どんな言葉にしようとしたのか。

その過程をエッセイとして残していくのは、面白いのではないかと思っている。

詩が生まれる前に、どんな景色があったのか。

どんな気持ちがあったのか。

どんな自分のまなざしがあったのか。

それを記録していくことは、自分自身の視点を知ることにもつながる気がしている。

創作は、もっと自由でいい

私はこれまで、いろいろな創作に触れてきた。

歌を歌うこと。

ピアノを弾くこと。

絵を描くこと。

ハンドメイドの作品を作ること。

でも、どこかでずっと考えていた。

それは売れるのか。

誰かの役に立つのか。

人に見せられるほど上手なのか。

未熟なものを公開するのは恥ずかしいことなのではないか。

才能が感じられないものを続ける意味があるのか。

そんな言葉に、外からも内側からも、ずっとさらされてきた気がする。

誰かに言われた言葉が、自分の中に残って、いつの間にか自分で自分を責める声になっていた。

でも、「なりたい自分」に向かって発信していこうと決めたとき、少しずつそのブロックが外れてきた。

別に、誰かのためにやっているわけじゃない。

売れるから作るわけじゃない。

評価されるから続けるわけじゃない。

ただ、自分が楽しいからやる。

それだけでいいのだと思えるようになってきた。

そして、詩はまさに、私が誰かのためではなく続けてきたものだった。

誰に頼まれたわけでもない。

誰に褒められるわけでもない。

それでも、気づいたら続いていた。

それはきっと、私にとって創作することそのものが、暮らしを少し豊かにしてくれるものだったからだと思う。

創作を楽しんでいる人として、発信していきたい

これからの「なりたい自分」を目指す私は、作品そのものを「見てください」と差し出す人になりたいわけではないのかもしれない。

それよりも、創作を楽しんでいる人でありたい。

ただ作っているだけで、なんだか楽しそう。

詩を書くことも、絵を描くことも、歌うことも、もっと自由でいいんだ。

上手じゃなくてもいい。

売れなくてもいい。

誰かの役に立たなくてもいい。

自分が勝手に楽しめるものがあるだけで、日々は少し豊かになる。

そんなふうに、誰かが思えるきっかけになるような活動や発信をしていきたい。

スマホのメモ帳から出てきた、たくさんの詩。

それは、私がこれまでこっそり残してきた心のスケッチだった。

これからは、そのスケッチに少しずつ色をつけながら、創作を楽しむ自分自身も、もう少し大切にしていきたい。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

もし今、 「誰にもわかってもらえない気持ちを、ずっと抱えてきた」 「普通を装ってきたけれど、本当の自分が置いてけぼりになっている」 そんな感覚を、少しでも持ったことがあるなら。

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『ユウからの手紙』

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