2年越しで麦わら帽子を編み上げました|インド刺繍リボンを添えて

2年越しで麦わら帽子を編み上げました|インド刺繍リボンを添えて

以前から、ブログでも「手仕事のある暮らしがしたい」と書いてきました。

季節を感じながら、自分の手を動かして、暮らしの中で使うものを作る。そんな時間を少しずつ増やしていきたいと思っています。

そして今回、私にもこんな手仕事ができました。

夏にかぶる、麦わら帽子です。

かぎ針編みにハマっていた頃、ユザワヤで糸と編み図がセットになった麦わら帽子を見つけました。

「これ、いいな。自分で編んでみたい」

そう思って材料を買ったのが、もう2年ほど前のことです。

すぐに完成するつもりで始めたはずが、途中で引っ越しがあり、作業は中断。冬になると夏物を編む気持ちになれず、また手が止まりました。

そんな帽子が、ようやく完成しました。

少し不格好なところもあるし、編み図どおりではないところもあります。それでも、日差しを避けられるだけのつばはできたし、ちゃんとかぶれます。

何より、今年の夏に間に合いました。

今回は、約2年越しで完成した麦わら帽子の材料や制作中に苦労したこと、そしてお気に入りのインド刺繍リボンについて紹介します。

2年越しで完成した、インド刺繍リボン付きの手編み麦わら帽子

目次

「洗えるPAPER100」で編む夏の帽子

今回使ったのは、ユザワヤの「洗えるPAPER100で編む帽子」という編み図です。編み図に記載されている材料と仕上がりの目安は、次のとおりでした。

項目内容
編み図ユザワヤ「洗えるPAPER100で編む帽子」(2024SS-20)
使用糸洗えるPAPER100
色番2
使用量4玉・約190g
使用針かぎ針6/0号、7/0号
仕上がりサイズの目安頭周り56cm、深さ17cm

トップから細編みで編み始め、増し目をしながら丸く広げていきます。帽子の側面を編んだあとは、再び増し目をしながらブリム、つまり帽子のつばを作る形です。

ペーパーヤーンという名前のとおり、一般的な毛糸とは少し違う、紙のような張りのある糸です。夏らしい軽やかな見た目になり、帽子の形も保ちやすい一方で、私には少し硬く感じられました。

長く編んでいると、糸が当たる指が痛くなります。

これが、なかなか作業が進まなかった理由の一つでした。

引っ越しと冬を挟んで、何度も止まった

編み始めた頃は、まさか完成まで2年ほどかかるとは思っていませんでした。

でも、制作期間中に引っ越しがありました。荷造りをすれば材料も道具もいったん片づけることになり、生活が落ち着くまでは、なかなか続きを始められません。

そうこうしているうちに季節は冬へ。

寒い時期になると、夏にかぶる麦わら帽子を編もうという気持ちが、どうしても起きませんでした。必要に迫られているものでもないので、「また暖かくなったら」と、そのまま手が止まってしまいます。

暖かくなって少し編み、また中断する。

そんなことを繰り返しながら、少しずつ進めました。

完成まで時間はかかったけれど、途中で作ることをやめてしまったわけではありません。何度休んでも、また続きを編めばいい。

そんなふうにして、少しずつ机の引き出しの中で大きくなっていく麦わら帽子と一緒に、夏の訪れを楽しみにしていました。

目数を数えるのも、硬い糸を編むのも大変

編んでいる途中では、部分的に2〜3回ほどやり直しました。

トップから少しずつ増し目をしていくため、編み進めるほど一周の目数が多くなります。目数が増えると、きちんと数えるだけでも大変です。途中で数が分からなくなったり、合わないことに気づいたりして、ほどいて編み直しました。

YouTubeで編み物を紹介している人を見ると、一定の目数ごとにマーカーやピンをつけていることがあります。

大きな作品ほど、そうした小さな目印が大事なのだと実感しました。次に目数の多いものを編むときは、私も早い段階からマーカーを活用したいと思います。

そして、やはり大変だったのがペーパーヤーンの硬さです。

柔らかな毛糸のようには動かないので、編むときに力が入り、指も痛くなります。一気に進めようとせず、手を休めながら少しずつ編むほうが、この糸には合っていたのかもしれません。

糸が足りない。しかも同じものが見つからない

引っ越しを挟んだせいか、途中で手元にある糸の数が足りないことに気づき、買い足すことになりました。

ところが、最後にはまた少し足りなくなりました。

さらに同じペーパーヤーンを探してみても、今度はネット上で見つけられません。毛糸にも流行り廃りがあり、販売が終わってしまうことがあるのだと、ここで初めて実感しました。

100円ショップの毛糸なども、シーズンが変わると、いつの間にか別の商品に入れ替わっていたりしますよね。

「足りなくなったら、あとで買えばいい」と思っていても、その“あと”には、もう同じ糸が手に入らないかもしれません。

特に時間のかかる大きな作品を作るときは、必要な量を最初にまとめて確保しておく。ロットによる色の違いを避けるためにも、大切なことだと学びました。

あと4段を手放して、ここで完成にした

本来の編み図では、つばをあと4段ほど編む予定でした。

でも、残っている糸では足りそうにありません。同じ糸も手に入りそうにない。

そこで今回は、編み図よりも少ない段数で終わらせることにしました。

実際に形を整えてみると、日差しを避けるには十分な幅があります。帽子として使うのに困らないなら、ここで完成にしてもいいや、と思ったんです。

少し不格好なところがあっても、まあいっか。

それよりも、長期間製作していた帽子の完成を素直に喜びたいなと思います。

お気に入りは、インド刺繍リボン

完成した帽子の中で、私が特に気に入っているのが、クラウンの周りにつけたインド刺繍リボンです。

白地に金色の模様が入ったインド刺繍リボン

無地のリボンより、刺繍が入ったもののほうがかわいいだろうと思って選びました。

使ったのは、インド刺繍リボンのハギレを詰めたようなパッケージに入っていたものです。100円ほどで販売されていて、その中から気に入った柄が入っているものを選びました。

白地に金色の刺繍が入ったリボンは、夏っぽさと、どこか神聖な雰囲気があって、気持ちが落ち着く感じがします。帽子が守ってくれるみたい。華やかだけれど派手すぎず、夏の服にも合わせやすそうです。

ハギレなので一周分の長さが足りるか心配でしたが、無事に足りて、ほっとしました。

リボンをどう留めるかも、ひと工夫

リボンを選んだあとは、帽子にどうやってつけるかで悩みました。

最終的には、白い糸で帽子に縫いつけています。ただ縫うだけではなく、2か所に鎖編みで細いパーツを作り、ベルトを押さえるループのように取りつけました。

帽子本体と同じ素材で作った細いループがリボンを押さえてくれるので、後から加えた飾りにもまとまりが出たように思います。

編み図にはない、自分なりのアレンジです。

予定どおりにいかなかったところも多い帽子ですが、このリボンがついたことで、「私が作った帽子」らしさがぐっと増しました。

この夏は、子どもと出かける日に

完成した帽子は、休日に子どもと出かけるときにかぶるつもりです。

公園へ行ったり、少し遠出をしたり。子どもと一緒に過ごす夏の日に、ようやく間に合いました。

そして、子どもがもう少し大きくなったら、この帽子をそのままプレゼントするのもいいなと思っています。

たぶん、私より子どものほうが似合うから。

2年前に買った材料が、引っ越しを越え、いくつもの季節を越え、今年の夏に帽子になりました。そしていつか、子どもがかぶる日が来るかもしれません。

少しくらい目がそろっていなくても、編み図よりつばが短くても、それも含めて手仕事の記録です。

今年の夏は、この2年越しの帽子をかぶって、子どもと出かけたいと思います。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

もし今、 「誰にもわかってもらえない気持ちを、ずっと抱えてきた」 「普通を装ってきたけれど、本当の自分が置いてけぼりになっている」 そんな感覚を、少しでも持ったことがあるなら。

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『ユウからの手紙』

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