ノンバイナリーとは? Xジェンダーとの違いは何?

3児の親でありXジェンダー。
30歳から「自分らしい生き方」を探求中のユウです。

「Xジェンダー」という言葉は日本でよく聞くけれど、海外ではあまり使われていません。
では、カナダやアメリカに住む人たちは、自分をどう表現しているのでしょうか?

カナダ在住の友人に聞いてみると「ノンバイナリー(Non-binary)」という人が多いとのこと。

それなら、Xジェンダーとノンバイナリーは同じなのか?それとも違うのか?
この記事ではその違いについて、私自身の体験も交えながら解説します。

目次

Xジェンダーとは

Xジェンダーとは

「(身体的性に関係なく)性自認が男性にも女性にもあてはまらない」セクシュアリティを指す、
日本でうまれた言葉です。
jobrainbowより

このXジェンダーですが、
大きくは4つの種類に分かれています。

  1. 中性
    男性と女性の中間である
  2. 両性
    男性でも女性でもある
  3. 無性
    男性でも女性でも無い
  4. 不定性
    複数の性(男性、女性、中性、無性)の間で揺れ動いている

私の場合は「中性」という認識ですが、
中性〜男性の間で揺れていると感じる時もたまにあるので、
正確には不定性なのかも。

これ!とはっきり宣言していいのかは分かりませんが、
概ね、私の今の性自認と合っていそうです。

Xジェンダーの方は100人に一人くらいの割合で
いらっしゃるそうですよ。

Xジェンダー」という言葉はどこで生まれたのか

Xジェンダーという用語は、
1990年代後半に関西地方で生まれ、
クィア組織の出版物で頻繁に使用されるようになりました。

​2000年には、
G-Front Kansaiが発行する雑誌『Poco a poco』で詳細に取り上げられ、
Xジェンダーに分類される人々に関する複数の記事が掲載されました。 ​

この用語は、
社会的性別の不確定性を示す「X」と、
英語からの借用語である「ジェンダー(gender)」を組み合わせたもので、
日本独自の文脈で発展してきました。 ​

参考:An Introduction to X-Jendā: Examining a New Gender Identity in Japan


Xジェンダーの悩み

私が個人的に感じていた悩みの代表的なことといえば、
「日本文化におけるジェンダーに触れる時」ですね。

例えば
・学校の制服
・男っぽい/女っぽいと言われること
・女性なんだから/男性なんだから〇〇発言
・性別に男女のみの選択肢しかないこと

一つ一つは些細なことかもしれないけど、
枠組みに当てはめて見られたり、
言われるとモヤっとするし、なんか嫌だ。

でも、
私は「Xジェンダーだからそういうこと言わないで」、とか
「セクシャルマイノリティの人への配慮に欠けている」、とか
そういうことをいちいち言うのは疲れるし、
それがきっかけで関係が変わるのも面倒。

そんな、モヤモヤを抱えながら
日々生きています。

「アイデンティティ疲れ(Identity Burnout)」という言葉もあり、
カミングアウトや説明に疲れてしまう人も少なくありません

Xジェンダーが抱えるお悩みあるあるについては
こちらの記事でまとめているので、
ご興味のある方は読んでみてください↓

Xジェンダーの海外での呼び方

Xジェンダーという言葉は日本で使われているものですが、
海外では以下のように表現されることがあるようです。

ノンバイナリー(Non-binary)

ジェンダークィア(Genderqueer)

ジェンダーフルイド(Genderfluid)

そのほかにも、
アジェンダー(Agender):無性に近い
ビッグジェンダー(Bigender):両性に近い
ニュートロイス(Neutrois):中性に近い
サードジェンダー(Third Gender):第三の性

などまだまだ色々あります。


そういえば、
ラジオを始めるにあたって、Spitifyに登録をする時に、
性別欄にノンバイナリーがありました!

迷いなく、ノンバイナリーを選択しましたよ。
プチ感動です!

ノンバイナリーとは

ノンバイナリーとは

自身の性自認・性表現に「男性」「女性」といった枠組みをあてはめようとしないセクシュアリティです。
jobrainbowより

Xジェンダーとノンバイナリーの違いは、
「性表現」まで定義しているかどうか。


性自認だけでなく、
服装や言葉などの振る舞いについても
男性/女性の枠組みを当てはめないかどうか
ということですね。

この定義からいくと、
私はノンバイナリーがより近くなりそう。

私は自分のセクシャリティを自覚してからは
女性らしい服装をほとんど着なくなってしまって、
性別に当てはめない表現をしていると感じているからです。

性自認だけでなく、
服や振る舞い方についても、
男性/女性にとらわれないのが性に合っていると感じます。

宇多田ヒカルさんがInstagramのライブで
ご自身がノンバイナリーであることを公表していましたね。

宇多田ヒカルさんはお子さんもいらっしゃるので、
ノンバイナリーで子どももいる親として私の憧れであり、
とても尊敬しています。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

Xジェンダーとノンバイナリーの違いまとめ

最後に違いを整理しましょう。

Xジェンダーノンバイナリー
起源日本独自の言葉(1990年代〜)英語圏で広まった国際的な言葉
意味性自認が男性・女性に当てはまらない性自認+性表現も二分法に当てはめない
使われ方日本のコミュニティや文化的文脈で使われる行政・SNS・国際的に使用される

つまり、Xジェンダーは日本発のローカルな用語、ノンバイナリーは国際的に通じる概念です。
両者は重なる部分が大きいですが、「性表現」まで含むかどうかが大きな違いなのではないか、と思います。

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まとめ

  • Xジェンダーは日本で生まれた「性自認が男女に当てはまらない人」を示す言葉
  • ノンバイナリーは国際的な用語で、性自認だけでなく性表現も二分法に当てはめない
  • 両者は重なる部分が多いが、「文化的背景」と「性表現の範囲」に違いがある

私自身は「Xジェンダー」と表現していますが、
海外やSNSでは「ノンバイナリー」と言う方が伝わりやすいようです。

とはいえ、日本ではまだまだノンバイナリーという言葉が浸透していないので、
Xジェンダーとノンバイナリー、両方名乗っていきながら、
用語を広めていければいいなと思います。

大切なのは「どの言葉を使うか」ではなく、自分が安心できる表現を選ぶことだと思います。
あなたは、あなたのままでいい。

ここまで読んでくださって、
ありがとうございます。

「“ちゃんと”生きてるつもりなのに、なぜかずっと苦しい」

「この気持ち、誰にもわかってもらえないかも…とあきらめてきた」

「“普通”を装ってきたけど、本当の自分がどこかに置いてけぼり」

「恋愛や性別のことを考えるたび、なんでこんなにモヤモヤするんだろう」

「みんなと同じようにできない自分が、どこかおかしいのかな?」

 

そんな思いを抱えたあなたへ。

 

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