2025年6月8日、代々木公園で開催されたTokyo Pride 2025に参加してきました。
ノンバイナリーとして、こうした大規模なイベントに足を運ぶのは少し勇気がいりましたが、行ってよかった!
心からそう思える一日になりました。
今回は、ノンバイナリーフラッグカラーを取り入れたコーディネートで参加し、コミュニティメンバーとのオフ会を開催した一日の記録と、出会いと気づきのエピソードをレポートとして残しておきたいと思います。
Tokyo Pride 2025とは?来場者数とイベントの概要

これまで4月開催だったものが、今年は国際的なPride Monthに合わせて6月に開催されました。
主催のNPO・東京レインボープライドによると、2025年のプライドフェスティバル(2日間)は延べ約273,000人が来場し、プライドパレードにも約15,000人が参加したとのことです。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000075635.html
代々木公園のイベント広場には企業や団体のブースが立ち並び、メインステージではパフォーマンスやトークイベントが行われていました。
外国からの参加者も多く、特にドラァグクイーンの方々の華やかな装いが素敵でした。ずっと生で見たかったドラァグクイーンを間近に見ることができて感動。
ノンバイナリーをまとう:自分らしさを表すコーディネート
今回、私はノンバイナリーフラッグを意識したコーディネートで参加しました。ノンバイナリーフラッグというのはこんなフラッグなんですが、

こちらの色を参考に、白・黄色・紫・黒を取り入れてみました。
白のポロシャツとパンツ、ベルトには紫と黄色のヘアゴムを巻き、ショルダーバッグは黒を選択。全体として落ち着いた中にも、自分のアイデンティティを表現する配色を意識しました。

強い日差しを避けるため、現地で白のキャップとレインボーバンダナを購入。さらに、レインボーフラッグを買ったつもりが、インターセックスインクルーシブプログレスフラッグだったというハプニングも(笑)。でも、こういう偶然もイベントの楽しさですね。
ノンバイナリーフラッグがくれた“つながり”
残念だったのは、Tokyo Prideの公式手持ちフラッグにノンバイナリーカラーがなかったこと。
でも、別のブースで小さなノンバイナリーフラッグを見つけて、迷わず購入しました。

そのフラッグをカバンに付けていたところ、書店ブースにいた方から「あなたにはこれがおすすめ」とノンバイナリー関連の書籍を手渡されました。
言葉を交わさなくても、フラッグ一つでノンバイナリーだと気づいてもらえた時はとても感動しました。
「あ、今私が目の前にいることが認識されてる。」そんな感覚はとても新鮮でした。
出会い1|Xジェンダーの歴史と向き合うG-Front Kansai
パレードの途中で立ち寄ったブースの一つが、関西を拠点に活動しているG-Front Kansaiでした。
Xジェンダーという言葉の発祥に関わる自費出版の雑誌『Poco a poco』を発行していた団体で、現在は規模を縮小しているとのことですが、公演活動などは継続中とのこと。
Xジェンダーについては、こちらの記事でまとめています↓
まさか東京で出会えるとは思わず、興奮しながら名刺とコミュニティのチラシを手渡してしまいました。
関西に遊びにいく時には、コミュニティの方にお会いしてみたいなと思います。
出会い2|新宿ダイアログの店主さんと立ち話

新宿ダイアログ
お昼ご飯は新宿ダイアログでいただきました。
実は、前回のオフ会の際にこちらで開催しようと目論んでいたのですが、平日はお店が閉まっていて入れず…。今回はリベンジ入店となりました。
こちらのカフェはネットで調べるとLGBTsフレンドリーなカフェというまとめの中に出てきたお店。
営業時間:11:00〜17:00(カフェは土日だけ)、18:00〜23:00(バー)
定休日:月、火
住所:東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル1号館 2F、3F
HP:https://www.facebook.com/shinjukudialogue
TEL:03-6380-1256
夜になるとトランスジェンダーの店長が運営するバーが開店するそう。そちらは行ったことがないのですが、子供が大きくなったら行ってみたい。
カフェの時間帯はヴィーガン料理、オーガニック料理を展開していて、私はバナナケーキとヨモギのお茶をいただきました。

カフェの店主さんに名刺とオンラインコミュニティのチラシをお渡ししました。何かのご縁になればいいな。
True Colors Labのオフ会を開催しました

今回は、私が運営するオンラインコミュニティ「True Colors Lab」のメンバー・キジムナーさんと現地で合流し、オフ会という形で一緒にイベントを回りました。
人混みが苦手な私にとって、知っている誰かが一緒にいてくれることは大きな安心感に。
埼玉県のブースで一緒に撮った写真では、なぜかアライの枠で撮影されたというちょっとしたネタも。
そんな出来事も含めて、思い出深い時間になりました。

印象に残った風景と気づき
イベントに参加して何より強く感じたのは、「みんなが自由に表現している」ということ。
ファッション、言語、ジェンダー…あらゆる垣根を越えて、それぞれが自分を表現し、尊重し合っている空間はとても心地よく、まさに“解放”という言葉がぴったりでした。
いつもの私だったら、きっと人目が気になって下を向いて歩いていたでしょう。でもこの日は、ノンバイナリーフラッグを掲げて、堂々と胸を張って歩くことができました。
「受け入れられている」という感覚が、こんなにも勇気をくれるのだと初めて実感できた一日でした。
おわりに|存在を肯定し合える社会を目指して
ノンバイナリーである私が、こうして“ありのまま”でいられる場所に参加できたことは、貴重な経験になりました。
出会い、発見、そして仲間との交流——そのすべてが「自分もここにいていいんだ」と教えてくれました。
これからも、True Colors Labでは安心して話せる場や、情報を共有できるコンテンツを発信していきたいと思っています。
もしあなたも、少しでも“話したい” “知りたい” “誰かとつながりたい”と感じていたら、ぜひ遊びにきてくださいね。
私が運営するTrue Colors Labの詳細はこちら↓