Xジェンダーとして生きていると、
日常のちょっとした場面で違和感を感じる瞬間が多々あります。
しかし、周囲にはなかなか理解されず、
一人でモヤモヤすることも…。
そんなXジェンダーならではの『あるある』を
私の独断と偏見で10個厳選してご紹介します。
1. 性別欄のチェックでフリーズ
就職活動や病院の問診票など、
「性別(男・女)」としか書かれていない書類に直面すると、
一瞬フリーズする。
「その他」があるとテンションが上がるけど、
具体的に書く欄があるとまた迷う…。
学生の頃、
性別欄があんまり関係なさそうな提出物で、
男女を記載する欄があるものには
男・女の「・」に丸をつけて出したりしていました。
ささやかな抵抗です。
性別を明確にしたくない時、
「どっちでもない」を選べる選択肢がもっと増えてほしい。
というかもはや、
性別わざわざ聞かなくて良くない?とさえ
思っていました。
わかってますよ、
マーケティングリサーチには必要なんですよね。
2. ジェンダーを決めつけられるのがツライ
「女性なんだから○○しなきゃ」
「男ならこうあるべき」といった決めつけに、
心の中で大きな違和感。
服装、話し方、仕草に対しても、
「もっと女の子らしくしたほうがいいよ」
「男っぽいね」と言われると、
何とも言えない気持ちになる。
そもそも“女性”や“男性”に分類されることが苦しいんだけど、
それを説明するのがめんどくさいので苦笑い。
「お姉ちゃんなんだから家事を手伝え」とか
「長女だから我慢しろ」とか
そんなこともよく言われてたなあ。
でも、これは女性として扱われるとか以前に
単なる親からのモラハラ。
3. 美容院でのカットの注文に困る
美容院で「どんな髪型にしますか?」と聞かれたとき、
「女性向けのふんわりカット」
「男性向けの刈り上げスタイル」どちらかを勧められがち。
シンプルなショートにしたいだけなのに、
「女性らしさを残しますか?」と聞かれると、
「いや、そうじゃなくて…」と説明に困る。
「もっと切りたいんですんけど」というと
「えええ!本当に大丈夫?」と聞かれて
「似合わなくて」なのか「男にしか見えなくて」なのかわからず
返答に困ったことがあります。
4. ファッションの自由度を感じると嬉しい
メンズとレディースの境界を超えたファッションを
楽しめるのは最高!
オーバーサイズのジャケット、
ジェンダーレスなデザインの服を着ると
「これが私!」としっくりくる。
でも、周囲から「メンズの服着るんだ?」と言われると、
また説明が必要になり面倒…。
私は特に古着が大好き。
個性的な柄や色のニットやスウェットをみると
めちゃくちゃテンションが上がります。
そこに性別は関係ないのだ。
5. 初対面の人の「性別前提トーク」に戸惑う
「彼氏いるの?」「結婚したら女は~」「男なら○○すべき」
といったトークを普通にされると、
返答に困る。
「いや、そもそも私は“女性”というカテゴリに収まりたくないし…」
と心の中で叫ぶことも。
性別を前提にした会話、もうちょっと考えてほしいな。
目の前にいるその人も、
困っているかもしれないよ?
人の恋愛事情って
そこまで仲良くない人に話すようなことじゃないよね。
プライベートな話は
もっと仲良くなってからしよう。
6. 「どっちなの?」と聞かれても困る
「男?女?」「どっち寄りなの?」と聞かれると、
「どっちでもない」。
説明しても「え?じゃあ何なの?」と
食い下がられるのが本当にしんどい。
男か女かの世界で生きている人とは
性別についてうまく話をできないのも悩みの種。
第三の性について、
存在を説明しても理解してもらえるのかどうか…。
結局、適当にお茶を濁す。
7. 子ども時代に感じた違和感が今になって分かる
小さい頃、「女の子向けの遊び」に馴染めなかった。
制服のスカートが嫌で、
ズボンの学校に憧れていたことを思い出す。
今になって「あの頃の違和感はこれだったんだ!」と気づくことが多い。
Xジェンダー/ノンバイナリーという言葉を知ってからというもの、
昔感じていた違和感がふと思い出されるたびに
妙な納得感を得るようになりました。
8. 「女らしく」「男らしく」を求められる職場がキツい
「女性はスカート」「男性はネクタイ着用」といった
職場のルールにモヤモヤ。
接客業では「女性らしい笑顔を大事にして」と言われたり、
逆に「男なんだからリーダーシップを」と求められたり…。
そもそも性別で役割を決めつけること自体が古いのでは?
私の職場では「女性はお茶汲み」文化がありました。
「女の子なんだからもっと愛想よくせな」と言われることも。
まあ、愛想は良いに越したことはないけどね。
でも、性別は関係ないんじゃないかなあ。
9. マイノリティの中でも少数派と感じることがある
LGBTQの話題で
「ゲイ」「レズビアン」「トランスジェンダー」はよく話されるけど、
Xジェンダーはスルーされがち。
「でも、最終的に男か女か決めるんでしょ?」と言われて、
違うんだよな…とモヤモヤすることも。
Xジェンダーも立派な性自認のカテゴリーだと思うよ私は。
10. 最終的に「自分は自分でいい」と思うしかない
悩み、迷い、苦しんできたけど、
結局「私は私でしかない」。
自分のことを完全に理解してくれる人が少なくても、
自分のあり方を大切にしたい。
でも、Xジェンダーの仲間を見つけたときの安心感は
何ものにも代えがたい。
まとめ
Xジェンダーとして生きる中で、
日常のあらゆる場面に「あるある!」と感じる違和感があるものの、
それは自分が“普通”ではないからではなく、
社会が性別の枠組みに囚われすぎているからかもしれません。
最終的には、「私は私」と思えることが大切。
似たような経験をしている人がいるなら、
あなただけじゃない!一緒に話そ!と伝えたいです。