QPRとは?クィアプラトニック・リレーションシップ|恋愛を前提にしない深いつながりの形

こんにちは。
3児の親でありXジェンダー。30歳から「自分らしい生き方」を探求中のユウです。

このブログでは、「なんとなく生きづらさを感じている」そんなあなたに寄り添う言葉を届けています。

今回は、恋愛や性愛を前提としない、でも“深くて強いパートナーシップ”である「QPR(クィアプラトニック・リレーションシップ)」について。

その意味や背景、当事者の声、日本の制度との関係性まで、やさしく丁寧に解説していきます。

目次

QPRとは?恋愛や性愛を前提としないパートナーシップ

QPRとは、“Queer Platonic Relationship(クィアプラトニック・リレーションシップ)”の略称です。

一言で言うと、恋愛感情を前提としない、深く繋がったパートナーシップのこと。

友情よりも深く、でも恋愛とは限らない。
そんな「既存の関係の枠に収まらないつながり」を表す言葉です。


ここでの「クィア」は、「普通と違う」という意味ではなく、恋愛や結婚を前提とした価値観にとらわれない関係性
というニュアンスで使われています。

QPRには決まった形はありませんが、一般的には次のような特徴があります。

  • 恋愛感情を前提としない
  • 性的関係の有無は関係によって異なる
  • 強い信頼関係や人生のパートナーとしての意識がある
  • 当事者同士で関係性を定義する

つまり、

「恋人ではないけど、人生を一緒に歩む相手」

のような関係です。

クィアという言葉については、こちらの記事で詳しく書いています↓

QPRと友情・恋愛・結婚の違い

QPRがよく誤解されるのが、「それって親友では?」という点です。

友情との違い

友情も大切な関係ですが、QPRはそれ以上に

  • 人生の選択を共にする
  • 同居や共同生活をする
  • 経済的に支え合う

など、より強い繋がりを伴う場合が多いです。


恋愛との違い

恋愛関係との大きな違いは、

  • 恋愛感情が必須ではない
  • 「好き」の質が異なる
  • 関係の定義を自分たちで決める

という点です。

「恋愛感情はないけど、この人と生きていきたい」
そんな関係もQPRに含まれます。


結婚との違い

結婚は法律や制度に基づく関係ですが、QPRは

  • 法的な制度に縛られない
  • 自由に関係性を築ける
  • 社会的にはまだ認知が低い

という違いがあります。

QPRという言葉が生まれ、広まった背景

QPRという言葉は、
アロマンティックやアセクシャルのコミュニティを中心に広まってきました。

恋愛感情や性的欲求が少ない、またはない人にとって、

  • 恋人は必要ない
  • でも「一緒に生きたい人」はいる

という感覚をどう表現するかは、長く難しい問題でした。

「友だち」では足りない。
「恋人」でもない。

そんな関係に名前を与えたのが、QPRです。


QPRの関係のかたち|こんな関係もある

QPRには「正解」がありません。

たとえばこんな形があります。

  • 同居して生活を共にする
  • 家計を一緒にする
  • 日常を密に共有する
  • 子育てを一緒にする
  • 家族や周囲に「パートナー」として紹介する

また、

  • 性的関係がある場合
  • まったくない場合

どちらも存在します。

大切なのは、当事者同士が納得している関係であること。

QPRを選んだ当事者の声(むらかみさんの事例)

LGBTQ+当事者の声を紹介するメディア『THE NEW TOKYO』では、QPRを選んだ方の事例が紹介されています。

「性的行為を伴わないセクシュアルマイノリティ同士による関係性のことを指すそうです。自分自身がアセクシュアルのグレイ寄りで、恋愛感情を抱くことがあまりないアロマンティックな部分もあるので、すごく自分にしっくりきて。現在は4人で2022年7月頃からQPRを結んでいます。」
– むらかみさん(QPR当事者)
出典:https://the-new-tokyo.com/queer-platonic-relationship/

「誰かと時間を共にする楽しさは知っていたので、『1人で生きていくしかない』と諦めるのは違うなって。だったら、QPRを結ぶという人生を選ぼうと。」
– むらかみさん
出典:同上

これはあくまで一例ですが、

  • 恋愛にこだわらない生き方
  • 自分に合った関係性の選択

として、QPRが選ばれていることがわかります。

クィアプラトニックな関係のかたち

セックスをする場合も、しない場合もあります。
恋愛感情がないことが前提でも、「大切な人」としての強い結びつきは共通しています。

あるReddit(海外の掲示板)ユーザーは、こんなふうに語っています。

“Honestly, it sounds ideal. A committed partner without the expectation of romance or sex.”
(正直、理想的だと思う。恋愛やセックスを求められない、でも一緒に人生を歩むパートナー。)
出典:https://www.reddit.com/r/asexuality/comments/1adkijr/have_you_ever_thought_of_being_in_a_qpr/

QPRは特別?よくある誤解と説明のむずかしさ

QPRという言葉を初めて聞く人からは、しばしばこんな反応があります。

「それって“親友”ってことじゃないの?」
「恋人じゃないのに、なぜ一緒に住むの?」
「セックスもしないのに、パートナーなの?」

こうした疑問に対して、うまく説明できずに悩む人も少なくありません。

QPRは、恋愛でも友情でもない、“第三の関係”とも言える存在です。

「QPR」という言葉があることで、自分たちの関係を説明しやすくなったり、安心できたりする人もいるのです。

QPRと法制度|日本の現状と課題

現時点で、QPRという関係性を法的に認める制度は、日本にはありません。

しかし、同性カップルを対象としたパートナーシップ宣誓制度は全国に広がっています。

これは自治体がカップルやパートナー関係にある2人に対して証明書などを発行する制度で、

  • 同性カップルを主な対象とするものが多い
  • ただし自治体によっては対象条件が異なる

といった特徴があります。

ただし重要なのは、法的な婚姻と同等の権利があるわけではないという点です。

  • 病院での対応
  • 住居契約
  • 家族としての扱い

などは、自治体や施設ごとに対応が異なります。

QPRに関する質問

QPRに恋愛感情は必要ですか?

必要ありません。恋愛感情がある場合もありますが、前提ではありません。

QPRに性的関係はありますか?

関係によって異なります。ある場合も、まったくない場合もあります。

QPRは親友と何が違うのですか?

人生のパートナーとしての意識や、生活・将来を共にする点で、より強い結びつきがある場合が多いです。

QPRは結婚できますか?

現在の日本では、QPRとしての関係を法的に結婚として認める制度はありません。

QPRはアセクシャルやアロマンティックだけのものですか?

いいえ、そうではありません。
恋愛を前提としない関係を望む人であれば、誰でも当てはまる可能性があります。

QPRという言葉がある意味

「恋愛じゃないなら友だちでしょ?」
そんなふうに言われてしまう関係に、

ちゃんと名前がある

それだけで救われる人がいます。

もちろん、「ラベルをつけたくない」という選択も大切。

でも、言葉があることで、自分を説明できるようになる
それもまた、大きな意味があります。


QPR的な関係は、意外と身近にあるかもしれない

あなたのまわりにも、こんな関係はありませんか?

  • 恋人ではないけど、長く一緒に暮らしている
  • 血縁がないのに家族のような存在
  • 一番信頼している相手

それはもしかすると、クィアプラトニックな関係なのかもしれません。


まとめ|恋愛だけが「深いつながり」ではない

恋愛や結婚だけが、人生のゴールではありません。

  • 恋人じゃなくても
  • セックスがなくても

「大切な人と生きていく」ことはできる。

QPRという言葉が、あなた自身や、誰かとの関係を見つめ直すひとつのきっかけになれば嬉しいです。

あなたは、あなたのままでいい。

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でも同時に、

「まだうまく言葉にできない」
「本当にそうなのかはわからない」

そんな感覚も、残っていませんか?

私自身も、
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名前がないまま、
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だからこそ、

その“まだ整理しきれない感覚”ごと、
大切にしてほしいと思っています。

その続きを、メルマガの中で
もう少しゆっくり言葉にしています。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

もし今、

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「誰にもわかってもらえない気持ちを抱えてきた」
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「恋愛や性別のことを考えると、言葉にできないモヤモヤが残る」
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