アジェンダー/エイジェンダーとは?性別を持たないという生き方とXジェンダー無性との違い【当事者が解説】

3児の親でありXジェンダー。
30歳から「自分らしい生き方」を探求中のユウです。

「アジェンダー/エイジェンダー(Agender)」という言葉を聞いたことはありますか?

最近では、LGBTQ+の中でもより多様な性のあり方が知られるようになってきましたが、
アジェンダー/エイジェンダーはその中でも「性別を持たない」と自認する人を指す、日本ではまだあまり知られていない性自認の一つです。

この記事では、「アジェンダー/エイジェンダーとは?」という基本から、日本での立ち位置、世界的なデータ、当事者の声、海外の最新事情まで、わかりやすく解説します。

性別に違和感がある、ラベルがしっくりこない、そんなモヤモヤを抱えるあなたのヒントになれば幸いです。

アジェンダー/エイジェンダーとは?定義と語源

アジェンダー/エイジェンダー(Agender)とは、「性別がない」と感じる人の性自認を指します。

  • “a-(否定)”+”gender(性別)” = 性別を持たない
  • 「自分には性別というものが存在しない」と感じていたり、性別という概念そのものに違和感を覚える人もいます
  • 性別の枠組みに属したくない、性別という分類自体に意味を感じないという人も

ノンバイナリー(男女の枠に当てはまらない性自認)の中でも、
とくに「性別そのものを持たない・感じない」という感覚に焦点を当てた在り方が、アジェンダー/エイジェンダーです。

アジェンダー/エイジェンダーは日本でどう捉えられている?

日本では、「アジェンダー/エイジェンダー」という言葉はまだ一般的ではありませんが、Xジェンダーという枠組みの中で「無性(むせい)」に近いものとして扱われることがあります。

  • Xジェンダーは「中性」「両性」「無性」「流動」の4タイプに分けられることがあり、「無性」は性別を持たないと感じる人を指します
  • ただし、「アジェンダー/エイジェンダー=Xジェンダー無性」ではなく、自己認識の仕方や意味づけには個人差があります
  • 日本では法的に性別を男性か女性のどちらかに登録しなければならないため、アジェンダー/エイジェンダーとして生きる上で困難を感じやすいのが現状です

アジェンダー/エイジェンダーは、Xジェンダーの一形態として捉えられることもありますが、その定義や背景には文化的・言語的な違いがあります。

たとえば、海外(特に英語圏)において「Agender」という言葉は、LGBTQ+コミュニティの中でも比較的よく知られており、「性別をまったく持たない」という明確な感覚を指す用語として使われています。実際、英語の調査項目やSNSのプロフィール欄などでも、Agenderという選択肢が存在する場合があり、ある程度の社会的認知も進んでいます。

一方、日本で使われる「Xジェンダー無性」という言葉は、単に性別がないというだけでなく、「性別をうまく言語化できない」「自分にとって性別が重要ではない」といった、より幅のある感覚や曖昧さを含むことが多く、当事者によって意味合いが異なることも少なくありません。

このように、「性別がない」とする感覚は共通していても、文化や言語の違いによって、アジェンダー/エイジェンダーとXジェンダー無性は必ずしも一致するわけではないのです。

アジェンダー/エイジェンダー当事者の声

Tyler Ford(作家・活動家): 大学時代はトランス男性として認識されていましたが、のちに「アジェンダー/エイジェンダー」と自認するようになった経験を通じて、自分の性自認の流動性を伝えています。
引用元:Tyler Ford – Wikipedia

また、海外の掲示板 Reddit では、以下のような投稿も見られます:

“Within an understanding of Gender as performative, to be Agender is to simply stop doing life in terms of Gender. Do what you do, wear what you wear, be who you are as not as Gendered self. Just quit performing in order to be.” ― Reddit /r/agender 投稿より

(訳)「性別を“演じるもの”と捉えるなら、エイジェンダーであるとは、性別という枠組みに従って生きることをやめるということ。ただ自分のしたいことをして、自分が着たいものを着て、性別という役割に縛られない自分として存在する。ただ“演じる”のをやめればいいのです。」

引用元:Reddit /r/agender

このように、「性別を持たない」という感覚は、単に分類不能というよりも、そもそも性別という軸を“使っていない”という感覚に近いようです。


海外でのアジェンダー/エイジェンダー可視化の動き

  • SNSやYouTubeでのカミングアウトが増加中(#Agender タグ)
  • 「they/them」だけでなく「no pronouns(代名詞を使わない)」という選択をする人も
  • アメリカやカナダでは、ID上で性別に「X」や「空欄」を選べる制度が一部導入されています
  • 海外ドラマや小説でも、アジェンダー/エイジェンダーの登場人物が描かれ始めている

可視化の進展により、アジェンダー/エイジェンダーという言葉を初めて知る人も増えつつあります。


自分がアジェンダー/エイジェンダーじゃないかと思ったきっかけ

5回のセクシュアリティ診断を受けた時、初めて「無性」という結果が出ました。

それまでは、「男性でも女性でもないから、中性なのかもしれない」と何となく自分で決めつけていた、というか、少なくとも小学生の頃は自分のことを中性だと感じていたので、今もその延長にあるんじゃないかと思っていました。

でも、30歳になって自分のセクシュアリティに関心をもち、いろいろな用語があることを知った今考えてみると、「性別」という概念そのものが自分の中にはないような気がしているのです。

だから今では、Xジェンダー無性であり、アジェンダー/エイジェンダーであると思っています。

性別という枠組みに対して「何か違う」と感じていた違和感が、ようやく言葉にできるようになった。
それが、アジェンダー/エイジェンダー(無性)という概念に出会ったときの実感でした。


関連するセクシュアリティとの違い

用語意味領域
アジェンダー/エイジェンダー性別を持たないと感じる性自認
Xジェンダー無性性別がない・どちらでもないと感じる性自認(日本独自の分類)
アセクシャル性的な欲求や関心を持たない性的指向
ノンバイナリー男性/女性以外の性を自認する性自認

それぞれの用語は似ているようで違う側面を持っているため、自分の感覚に最も近い言葉を選ぶことが大切です。


さいごに:ラベルは“枠”ではなく“ヒント”

性別の違和感に名前がつけられると、少しだけホッとすることがあります。

でも、無理にラベルをつける必要はありません。

大切なのは「自分の感覚を信じること」。

アジェンダー/エイジェンダーという言葉が、あなた自身の生き方を見つめるヒントになればうれしいです。

あなたは、あなたのままでいい。


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