アロマンティックとは?恋愛感情がよくわからない私が出会った言葉たち【模索中の体験談】

こんにちは。3児の親でありXジェンダーのユウです。

今回は「アロマンティック」という言葉について、
自分の体験を交えながら、やさしく解説していきたいと思います。

というのも、私はかつて「恋愛感情がよくわからない」ことに悩んでいた時期がありました。

周囲の友人たちが恋愛を語り、
ドキドキした経験や告白話を楽しそうに共有している中、
どこか取り残されたような感覚を抱いていたのです。

そんな私が、大人になってからセクシュアリティ診断を受け、
「アロマンティック」や「クワロマンティック」「デミロマンティック」などの言葉に出会ったとき、
「あ、もしかして…」と思いました。

現在の私は、はっきりと「アロマンティックです」と名乗れるほど自覚があるわけではありませんが、
「恋愛的な感覚に違和感がある」ということは確かです。

いまも自分の感覚を整理しながら、
当てはまるかもしれないラベルを模索している最中です。

この記事では、恋愛感情と性的感情の違いから、
アロマンティックの定義、関連する言葉との違い、
そしてラベルを模索する立場から見えてきた安心感についてお話しします。

恋愛感情と性的感情は別物?まずは“感情”の整理から

「恋愛的に好き」と「性的に惹かれる」という感覚が、一致しない人がいることをご存じでしょうか?

例えば、「一緒にいてドキドキする」や「恋人になりたい」と感じるのはロマンティック・アトラクション(恋愛的魅力)

一方、「性的な関係を持ちたい」「身体的に惹かれる」と感じるのはセクシュアル・アトラクション(性的魅力)です。

これらは別々に感じることもあるし、まったく感じない人もいます。


アロマンティックとは?意味と特徴をやさしく解説

アロマンティック(Aromantic)**とは、恋愛感情を経験しない、あるいは非常に希薄にしか経験しない人のことを指します。

これは、「他人を好きにならない」という意味ではありません。友情や家族的な愛情を深く感じる人も多くいます。

ただ、「恋人になりたい」「キュンとする」といった感覚にピンとこない、あるいはその感覚が自分にとって自然ではないと感じる人たちが、「アロマンティック」というラベルに出会ってホッとすることがあります。

アロマンティックにはスペクトラム(幅・ゆらぎ)があり、以下のようなラベルが含まれます:

  • グレイロマンティック(Gray-romantic):まれに恋愛感情を抱くことがある
  • リスロマンティック(Lithromantic):恋愛感情を持っても相手に返されるのを望まない
  • クワロマンティック(Quoiromantic):恋愛的感情の定義や違いがわからない・曖昧
  • デミロマンティック(Demiromantic):強い信頼関係を築いたときにのみ恋愛感情が芽生える

これらはすべて「アロマンティックスペクトラム(Aro-spec)」の一部とされています。

アロマンティックと混同されやすいその他の言葉

ここでは、アロマンティックと混同されがちだけれどスペクトラムには含まれないことが多い、関連用語を紹介します。

アセクシャル(Asexual)

性的な魅力を感じない人。
恋愛感情はあるが、セックスを望まない人も含まれます。

アセクシャルについては、こちらの記事で詳しく書いています。

ノンセクシャル(Nonsexual)

この言葉は主に日本で使われている表現であり、海外では「アセクシャル(Asexual)」の中のロマンティック指向の一種として分類されることが多いです。


私がラベルを模索してきた話

「恋愛してみなよ、楽しいよ」
「いつか“本当の恋”を知るよ」
「経験がないから、わかんないだけだよ」

そう言われ続けてきたけれど、 私にとって“恋愛的な好き”は、イマイチピンとこない感覚でした。

好きな人の前だとドキドキして、一日中その人のことが頭から離れない。
少女漫画でよく描かれるそういうエピソードはどこかファンタジーのように思えることもありました。

でも人とのつながりは大切にしたい。

そんな中で「アロマンティック」や「クワロマンティック」「デミロマンティック」といった言葉を知ったとき、 「私だけじゃなかったんだ」と思えました。

今も、どのラベルがしっくりくるかは模索中です。

でも、それでもいいんだ、と思えるようになりました。


海外ではどう捉えられている?

アロマンティックという言葉は、近年英語圏を中心に注目されるようになり、 AUREA(Aromantic-spectrum Union for Recognition, Education, and Advocacy)のような国際的な支援団体も存在します。

また、2月の最終週にはAromantic Spectrum Awareness Week(ASAW)が設けられ、SNSやブログ、動画などでアロマンティック当事者の声が可視化されています。

たとえば、Reddit(レディット)やTumblr(タンブラー)といった海外で主流のSNS/掲示板サービスでは、 「恋愛がよくわからない」「恋愛感情があるふりをして生きてきた」など、アロマンティックの人たちが実体験を匿名で語る投稿が多く見られます。

“恋愛に興味がないことが変だと思われない場所に、初めてたどり着けた。”

― 海外フォーラムのアロマンティック当事者の声より

また、QPR(クィアプラトニック・リレーションシップ)という恋愛を前提としないパートナーシップの形も、アロマンティックの人々にとって重要な選択肢として広がりを見せています。

よくある質問(Q&A)

Q. アロマンティックでも結婚できるの?
A. 可能です。恋愛感情を前提としない結婚や、QPR的な関係性で家族になる人もいます。

Q. パートナーがいる人もいるの?
A. はい。恋愛感情がなくても、深い信頼関係や生活を共にする相手を持つ人はたくさんいます。

Q. 友情と恋愛の区別がつかないんだけど…
A. アロマンティックやクワロマンティックの人によくある感覚です。それが「普通」な人もいます。

Q. ラベルがしっくりこない私はおかしい?
A. ラベルは自分を知るためのヒント。絶対に決めなきゃいけないものではありません。


まとめ|ラベルは“自分を知るためのヒント”

アロマンティックという言葉は、「恋愛にピンとこない」「好きってなんだろう?」という感覚を持つ人にとって、安心できるヒントのひとつです。

恋愛と性愛の境界は人によって異なり、それをうまく説明できなくても問題ありません。

そして、自分にしっくりくるラベルは、一度で見つかるとは限りません。

大切なのは、あなた自身の感覚に正直であること。

言葉と出会うことで、少しでも生きやすくなりますように。

あなたは、あなたのままでいい。


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ここまで読んでくださって、
ありがとうございます。

「“ちゃんと”生きてるつもりなのに、なぜかずっと苦しい」

「この気持ち、誰にもわかってもらえないかも…とあきらめてきた」

「“普通”を装ってきたけど、本当の自分がどこかに置いてけぼり」

「恋愛や性別のことを考えるたび、なんでこんなにモヤモヤするんだろう」

「みんなと同じようにできない自分が、どこかおかしいのかな?」

 

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