Xジェンダーっていつから?自分の性に気づくきっかけとその後の生き方

「Xジェンダーって、いつから自覚するもの?」
「子どもの頃の違和感って、やっぱりそうだったのかな?」

そんなふうに、
自分の性について悩むことはありませんか?

Xジェンダーに気づくきっかけは人それぞれ。

私の場合は、
ずっと違和感はあったけど、気づかないふりをしてきました。

はっきりと自覚したのは、
子どもを出産した後、30歳になってから。

幼少期に
「スカートを履くのが嫌だった」
「男の子っぽい遊びが好きだった」
という違和感を覚えた人もいれば、

思春期になって
「恋愛がしっくりこない」
「性別役割に違和感を持つ」といったタイミングで
気づくこともあります。

また、大人になってから
社会の中で性別を意識せざるを得ない場面に直面し、
自分の中の違和感に改めて向き合う人も少なくありません。

本記事では、
Xジェンダーに気づく瞬間と、
その後どのように自分を受け入れ、
生きていくかについて詳しく解説します。

目次

Xジェンダーに気づくきっかけ

Xジェンダーに気づくタイミングは人それぞれですが、
「違和感を持ちながらも、それを言語化できなかった」
と感じている人も少なくないのではないでしょうか。

ここでは、
Xジェンダーに気づく代表的なきっかけを見ていきましょう。

幼少期の違和感

小さい頃、
「なんで女の子はスカートを履くの?」
「なんで男の子は短髪じゃないといけないの?」
と疑問を持ったことはありませんか?

幼稚園や小学校では、
性別によって服装や遊び方が決められることが多く、
「女の子ならおままごと」
「男の子ならヒーローごっこ」などの固定観念が
当たり前のように存在します。


しかし、
こうした環境に馴染めず、
「私は本当に女の子?男の子?」
と疑問を持つこともあります。

  • スカートが嫌だった / ズボンのほうが落ち着いた
  • 「女の子らしい」「男の子らしい」ことに興味が持てなかった
  • どちらかの性に分類されることに違和感があった

幼少期は「変だな」と思っても、
それが自分のセクシュアリティに関係しているとは気づかず、
「なんとなく周りと違う気がする」程度で終わることもあります。

思春期の気づき

思春期になると、恋愛や体の成長に伴い、
性別の意識が強くなります。

そのタイミングで「自分はみんなと違うのかも?」
と感じることが増える人も。

  • 「異性に恋愛感情がわかない」
  • 「女子として扱われるのが嫌だけど、男子として扱われるのもしっくりこない」
  • 「制服がつらい」「スカートやネクタイに抵抗がある」
  • 「男子か女子か選ばなければいけないことが苦しい」

また、周りが自然に「恋愛」の話をするようになると、
恋愛観や性自認について深く考え始める人も多いです。

私の場合は、
中学生の時には自分のことをなんとなく、
「中性」だと思っていました。

でも当時は、「Xジェンダー」や「ノンバイナリー」という
自分の心の性を表すものだとは知りませんでした。

ただ、自分は女の子にも男の子にもなりきれない、
中途半端な存在なんだ、という感覚でした。

大人になってからの違和感

大人になってから、
職場や結婚、子育てなどのライフイベントの中で、
「性別」という枠組みを強く意識させられる場面が増えてきます。


たとえば、
女性として振る舞うことを求められたり、
「母親だからこうすべき」と言われたりすることで、
自分のアイデンティティに疑問を抱くことも。

  • 社会の性別役割に違和感を覚えた
  • 女性らしさ、男性らしさを求められる場面が苦痛
  • パートナーとの関係で、自分のセクシュアリティを意識するようになった

こうしたタイミングで、
「今までなんとなく感じていた違和感は、
もしかしてXジェンダーだからなのかもしれない」
と気づくこともあります。

私が「Xジェンダー」だと自覚したのは、
結婚して子どもを3人出産した後でした。

「私はもう女性として生きる意味を失った」そう思いました。
しかしそれは、「男性になりたかった」わけでもありませんでした。

その感覚がセクシャリティ診断を通して
初めて、「Xジェンダー」という言葉で説明できた。
そんな感覚でした。

Xジェンダーに気づいた後に感じること

Xジェンダーに気づいた後、
多くの人がさまざまな感情を抱きます。

すぐに「そうか、これが自分なんだ!」
と納得できる人もいれば、
「でも、どうすればいいの?」と悩む人もいるでしょう。

昨日は「私はXジェンダーだ!」と自信を持っていたのに、
今日は「私は本当は何者なんだろう」と悩んだりもします。

自分を受け入れるまでの葛藤

「Xジェンダーなんだ」と気づいても、
すぐに受け入れられるとは限りません。


「自分の気持ちは本当に正しいのか?」
「思い込みではないか?」と疑い、
何度も考え直すこともあります。

また、
周囲に受け入れてもらえるかどうか不安になったり、
「このまま何も変えずにいたほうが楽なのかもしれない」
と考えたりすることも。

でも、気づく前の状態に戻れるのかと言われると、
もう戻れない。

そんな葛藤の中で、
これからどうやって生きていけばいいのか
途方にくれることもあります。

「今更変われない」と思う気持ち

特に大人になってから気づいた場合、
「もっと早く知りたかった」
「今更、自分を変えられるの?」
という思いに苦しむことがあります。

私も、自分がXジェンダーだと気づいた時、
すでに結婚して子どもがいるという現実に
打ちのめされそうでした。

もうどうしようもない。
これから何をどう変えていこうっていうんだ。
そんな悩みを抱えていました。

しかし、Xジェンダーに気づいたことは、
自分を知る大切な一歩。

「今更」ではなく、
今だからこそ、できることがきっとあります。

「自分らしく生きること」は
いつからでも遅くないと思うのです。

Xジェンダーとして生きるか悩む

Xジェンダーとして公言するか、
それとも個人的に理解するだけにとどめるか。

この選択は人それぞれです。

  • 「カミングアウトしたほうが楽になる?」
  • 「理解してくれる人はいるの?」
  • 「周りの反応が怖い」

こうした不安を抱えながら、
少しずつ自分に合った生き方を見つけていくことになります。

私の場合は、
夫へのカミングアウトが難関でした。

夫は私が大好きなBL漫画が大嫌いだし、
まさか身近な人間にセクシャルマイノリティがいるとは
微塵も思っていなかったでしょう。

カミングアウトをしてからも、
一緒に生きていくことを選択してくれたとは言え、
今でも混乱させていることはわかっています。

相手がXジェンダーではないので、
自分の状況を完全に理解してもらうのは難しいでしょう。

ただ、自分が持っている感覚や
どういう時に困るのか。

そういうことを、
一つずつ伝えて、お互いに衝突しながら
折衷案を探していく。

カミングアウトをする相手を選ぶなら、
そんな風に、お互いの感覚を尊重し合える、
信頼できる人がおすすめです。


Xジェンダーとしての生き方

では、
Xジェンダーとしてどう生きていけばいいのでしょうか?


完全に「男性」「女性」どちらかの役割を
演じる必要は無いと思うのです。


もし迷っているなら、
手始めに「なりたい自分」を探してみてください。

自分がしたいように振る舞ってみる

  • 服装や髪型を「自分がしっくりくるもの」にする
  • 周囲の目を気にせず、自分の好きなスタイルを楽しむ
  • メンズ、レディースの枠を気にせず選ぶ

自分らしい表現をすることで、
少しずつ心が軽くなっていきます。

私は自分の一人称に迷い続けていて、
「1日俺デー」を作ってみたこともありました。

結局「俺」はしっくりこなくて、
日常生活では「私」、
ラジオでは「僕」を使っています。

そんな風に、いろいろ試していく中で
自分がしっくりくる振る舞い方を模索しています。

信頼できる人に話す

すべての人にカミングアウトする必要はありませんが、
信頼できる家族や友人に話すことで気持ちが楽になることもあります。

誰かが本当の自分の姿を知っていてくれるのと、
誰にも言えず一人で抱えているのとでは、
心にかかる負担が全然違います。

もし、誰にも話せず辛いと感じているなら、
匿名で私にDMやコメントをしてみてください^^

コミュニティに参加する

Xジェンダーの人が集まるコミュニティや
SNSで同じ悩みを持つ人とつながることで、
「一人じゃない」と感じることができます。

私も【True Colors Lab】というオンラインコミュニティを
運営しています。

・自分の性自認と社会から見た自分に違和感がある

・誰かに悩みを話したいけど、相談できる人がいない

・世の中の“女性らしさ”や“男性らしさ”に合わせるのが苦痛

・周りに同じような人がいなくて孤独を感じる

・出会いではなく友達が欲しいけど、どうやって繋がればいいかわからない

・気軽にバーやカフェなどオフラインの場に行けない

・LGBTのコミュニティにいても疎外感がある

もしあなたが上のようなお悩みを一つでも抱えているなら、
ぜひ詳細ページをご覧になってみてください。

まとめ

Xジェンダーに気づくタイミングは人それぞれ。
幼少期、思春期、大人になってから…どんな時でも、
「自分の性に違和感を持つこと」は決しておかしいことではありません。

大切なのは、「いつから気づいたか」ではなく、
「どう生きるか」。

無理に周りに合わせようとせず、
自分が心地よく生きられる方法を見つけることが何よりも大事です。

そして、あなたは一人ではありません。

Xジェンダーとして生きる人は確かにいて、
それぞれの形で自分らしさを模索しています。

あなたがあなたらしく生きられる未来のために、
まずは「自分を知る」ことから始めてみませんか?

あなたは、あなたのままでいい。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。

この記事が、少しでもあなたの心に響いたなら——
もっと踏み込んだ「ユウの本音」を、メルマガ限定でお届けしています。

ブログでは語りきれない、
セクシャリティ・違和感・自分らしさとの向き合い方について、
あなた宛ての“手紙”のように綴っています。

【あなたは、あなたのままでいい】
ユウからの手紙、ぜひ受け取ってみてください。

 

「あなたは、あなたのままでいい」 ユウからの手紙




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次