Xジェンダーの恋愛は難しい?恋をしたいならまずは自分を知るところから

「Xジェンダーでも恋愛できるかな?」
「自分の恋愛対象がよくわからない…」
「相手からどっちなの?と言われて困る」
「性別をはっきり言えないと恋愛対象としてみてもらえないのかな」
そんなお悩みありませんか?

結論から言えば、
Xジェンダーの私は恋愛できています。

でも、一口にXジェンダーと言っても
「恋愛対象」は人によって様々です。

ここでは、
そもそも恋愛対象ってどういうこと?というお話から、
Xジェンダーの恋愛が難しく感じる理由や
どうすれば楽しく恋愛ができるのかについて
一緒に考えていきたいと思います。

自分らしい恋愛を楽しむヒントを
一緒に探してみましょう。

目次

恋愛対象とは?代表的な恋愛指向の紹介

「恋愛対象って何?」
Xジェンダーの恋愛を考えるとき、
多くの人が直面する疑問なのではないでしょうか。

一般的に「恋愛対象」とは、
恋愛感情や恋愛的な魅力を感じる相手のことを指します。

でも、Xジェンダーの人にとっては、
その定義が一筋縄ではいかないこともあります。

恋愛対象は必ずしも固定されていない

恋愛対象を考えるとき、
多くの人が
「異性愛(ヘテロセクシュアル)」
「同性愛(ホモセクシュアル)」という
二択を思い浮かべがちです。

でも、実際には
その枠に収まらない人もいます。

中には

「恋愛対象は性別に関係ない」
「そのときの気持ちや相手次第で変わる」
「恋愛感情をあまり持たない」

と感じる人もいます。

これはおかしなことではなく、
人それぞれの恋愛の形があるということです。

それでは、私はどうかというと、
「恋愛対象に性別は関係ない」という感覚が近いですが、
「はっきりとした恋愛感情がわからない」と感じることもあります。

代表的な恋愛指向

恋愛対象の考え方はさまざまですが、
いくつか代表的な恋愛指向を紹介します。

ヘテロロマンティック(異性愛) → 自分と異なる性別に恋愛感情を抱く

ホモロマンティック(同性愛) → 自分と同じ性別に恋愛感情を抱く

バイロマンティック(両性愛) → 男女どちらにも恋愛感情を抱く

さて、これらの指向をみて、
私は疑問に思うのです。

そもそも、Xジェンダーが性自認の自分にとっては、
「同性愛」= 「Xジェンダー」
「異性愛」= 「Xジェンダー以外」なのか
という点です。

実はこの疑問の答えはわかっていて、
恋愛指向で使われるこれらの言葉のうち、
ヘテロセクシュアル、ホモセクシュアル、バイセクシュアルという言葉は、
男女二元論を基本にした概念なので、
Xジェンダーの人には必ずしも当てはまらないんですよね。

それでは、Xジェンダーでも当てはまる
恋愛指向にはどんなものがあるのかというと、
例えば以下のようなものがあります。

パンロマンティック(全性愛) → 相手の性別に関係なく恋愛感情を抱く

スコリオロマンティック → Xジェンダーなどのノンバイナリーの人に惹かれる

ロマンティック(無性愛) → 恋愛感情をほとんど、または全く抱かない

デミロマンティック → 強い感情的なつながりができた相手にのみ恋愛感情を抱く

クワロマンティック→恋愛と友情の境界が曖昧で、区別がよくわからない

グレイロマンティック→恋愛感情を抱くことが少ないが、完全にないわけではない

ここでは、恋愛指向(ロマンティック)という言葉を使い、
性的指向(セクシュアル)は分けています。

指向の種類説明
ロマンティック指向(恋愛指向)誰に対して恋愛感情を抱くか
セクシュアル指向(性的指向)誰に対して性的な魅力を感じるか(身体的な関係を望むか)

先ほど紹介した恋愛指向(〇〇ロマンティック)の
「ロマンティック」の部分を「セクシュアル」に変えると、
性的指向を表します。

これら二つは、
人によってその組み合わせが様々です。

例えば、

デミセクシュアル × バイロマンティック(強い絆を感じた相手にのみ性的な魅力を感じ、2つ以上の性別に恋愛感情を抱く)

ホモセクシュアル × パンロマンティック(同性に性的魅力を感じ、相手の性別に関係なく恋愛感情を抱く)

こんな感じで、
恋愛指向だけでも色々な種類がある上に、
性的指向が加わるとさらに複雑になるんです。

「自分の指向をどう定義すればいいかわからない…」
と感じる方は、必ずしもラベルをつける必要はないと思います。

「自分が心地よいと感じる関係性」を見つけていきましょう。

Xジェンダーの恋愛が難しいと感じる理由

Xジェンダーとして生きる中で、
恋愛に対して「難しい」と感じる場面が、
私にはたくさんありました。

ここでは、
「難しい」と感じる理由を3つ挙げてみました。

恋愛対象の定義が曖昧

多くの人は
「男性が女性を好きになる」
「女性が男性を好きになる」という恋愛の型を
前提に考えています。


「異性が好きなのか?同性が好きなのか?」と
二択で考えようとしても、
しっくりこないことが多いですよね。

それもそのはず、
そもそも私は男性女性のどちらかではないんですから。

Xジェンダーにとって恋愛対象の定義は
もっと自由で流動的なもの。

あえて定義をする必要はないと思います。
「好きになった相手が、たまたまこの性別だった」
「今の関係が心地いいから名前をつけたくない」
「パートナーは欲しいけど一般的な恋愛を望まない」

自分がどんな関係を望んでいるのかが
一番大切だと思うのです。

恋愛感情がわかりにくい

Xジェンダーの中には
「恋愛感情が湧くのかわからない」
「好きという感情と友情の違いが曖昧」という人もいます。


また、「恋愛感情はあるけれど、身体的な性別にこだわらない」
「誰かを好きになったとき、その人の性別を気にしない」
というケースもあります。


こうした感覚が一般的な恋愛観とずれることで、
「自分はおかしいのでは?」と悩むこともありますよね。

かくいう私も、
「この感情が恋愛なのか友愛なのかわからない」と思う場面がたくさんあったし、
そのことで、「自分は変なのかもしれない」と思っていました。

そんな時は、
まず自分の気持ちを整理してみましょう。

恋愛に正解はありません。

「誰を好きになってもいい」
「恋愛しなくてもいい」という前提で、
自分の気持ちを整理してみるんです。


例えば、
こんなふうに自分に問いかけてみるといいかもしれません。

・恋愛したい気持ちはある?

・どんな相手に惹かれる?

・恋愛に何を求めている?

焦らず、自分の気持ちを大切にしましょう。

周囲の理解を得にくい

「Xジェンダー」としてのセクシュアリティは、
まだ広く認知されているとは言えません。


恋愛の話題になったときに
「どっちが好きなの?」「どっち寄りなの?」
と聞かれることに違和感を覚えることもあるでしょう。


理解してくれる人が少ないと、
恋愛の悩みを相談しづらく、
孤独を感じることもあります。

もし、相談相手がいなくて困っているなら、
私が運営しているTrue Colors Labに遊びに来てください。

同じ悩みを分かち合う仲間がいるだけで、
「一人じゃない」と思えて、
世界が明るく前向きになることもあります^^

まとめ

「Xジェンダーだから恋愛が難しい?」
そう思うことはあるかもしれませんが、
恋愛に決まった形はありません。

大切なのは、自分の気持ちを大切にすること。
「恋愛しなきゃいけない」と思う必要はありませんし、
「こういう恋愛をしなきゃダメ」と決める必要もありません。

恋愛には、いろいろな形があっていい。
自分にとって心地よい関係を見つけることが何よりも大切です。

「こういう恋愛をしてみたいな」
「この人と一緒にいたいな」と思う気持ちがあれば、
それがあなたにとっての正解。


自分のペースで、
恋愛を楽しんでみてくださいね。

あなたは、あなたのままでいい。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。

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