「Xジェンダーって本当に存在するの?」
「ただの思い込みなんじゃない?」
そんな意見を聞くことがあるかもしれませんね。
Xジェンダーという概念は、
単なる思い込みではなく、
多くの人が実際に感じているアイデンティティです。
本記事では、
Xジェンダーが「思い込み」だと言われる背景や、
その偏見をどのように解いていくかについてお話ししていきます。
Xジェンダーとは?
Xジェンダーとは、
男性や女性といった従来の二元的な性別カテゴリーに当てはまらない
性自認を指す日本特有の用語で、
ノンバイナリーやジェンダークィアと類似した概念です。
これは決して「思い込み」ではなく、
世界中で多くの人が自分のアイデンティティとして
認識しているものです。
性別の捉え方は文化や時代によって異なり、
Xジェンダーもまた、
個々の感覚や経験に基づく概念です。
Xジェンダーには、
大まかに4つの分類が考えられています。
1.中性:男性と女性との中間地点に自身が存在する
2.両性:男性でもあり、女性でもある
3.無性:男性・女性どちらの要素も持たない
4.不定性:性自認が流動的。日によって自分の中の男性・女性の割合が変わるなど
分類についてはjob rainbowの記事を引用しました。
私自身は、この中で言うと中性のXジェンダーです。
セクシャリティを受け入れよう!と思ってすぐの頃は、
男性と中性が流動的なような気がしていましたが、
「男性」でいたいわけじゃないな…
と思い、最近は中性だな、という認識で落ち着いています。
「Xジェンダーは思い込み」と言われる理由
Xジェンダーに対する誤解の一つに
「思い込みではないか」という意見があります。
一部の人々がXジェンダーを「思い込み」と見なす背景には、
多くの社会で、性別は男性か女性の二択であるという考えが
根強く存在しているからではないでしょうか。
そのため、
これらの枠組みに当てはまらない性自認を持つ
Xジェンダーの存在が理解されにくく、
否定的に捉えられてしまうこともあります。
また、性別に違和感を持つこと自体が
一時的な感情や環境要因によるものと誤解されることも、
「思い込み」と見なされる一因となっています。
私自身も、過去に自分の性別について違和感があることを
家族や友人に相談した時に、
「経験がないからわからないだけだよ」
「成長すればわかるようになるよ」
「いつか気持ちが変化するよ」
そういう言葉をかけられたこともありました。
しかし過去に感じてきた性自認と社会から見られる性のギャップは
30歳になった今でもずっとあります。
これは、一時的な気の迷いや環境要因では片付けられない
感覚だと思っています。
男性、女性のどちらでもない性自認を持っている人がいる。
その事実を知った上でお互いの存在を尊重する。
そうすることで、
Xジェンダーへの「思い込み」がなくなっていくと
いいなと思います。
Xジェンダーを自認したことで自分を受け入れられた
私は30歳で自分の性のあり方と向き合うまで、
「女性でありたいわけでも男性でありたいわけでもない」
という感覚を抱えながらも、それが何であるかわからずにいました。
しかし、ノンバイナリー/Xジェンダーという性自認の人たちがいて、
自分と同じような感覚を持っているということがわかった時、
初めて自分を受け入れることができた気がしました。
「性自認」という言葉の通り、
自分の心の性別が何であるかを
はじめて自分で認識することができたのです。
偏見を解くためにできること
Xジェンダーについての誤解を解くためには、
まず自分自身が理解を深めることが大切ですよね。
私は、まだ自分に関係のありそうなワードを拾っている最中で
私と異なる性自認、恋愛/性的指向にどんな種類があるのかは
これから勉強していくところです。
自分の周りにいる多様な人々について
もっと知りたいと思うし、
感覚を理解することができなくても
お互いの存在を尊重したい。
できることなら、
対話を通じてさらに深く、
お互いのことを理解し合いたいと思います。
まとめ
Xジェンダーは決して「思い込み」ではなく、
現実に存在している人の一つの個性です。
ただその事実を知っているか知らないか、
それだけのことのように思います。
もし、自分にはない感覚だなと思っても
否定せずお互いを尊重していたい。
世界中の人たちが
お互いの多様な性のあり方を受け入れたら、
誰もが自分らしく生きられる社会にまた一歩近づけそうですね。