こんにちは。
当ブログを運営しているはぜらんです。
私は0歳双子と2歳の3姉妹を育児中で、
転勤族の夫と5人暮らしの30代ママです。
平日に帰ってこない夫。孤独なワンオペ育児。
2020年に転勤族の夫と結婚してからというもの、
1年に1回くらいのペースで夫の異動がありました。
今までに住んできた県は
福岡、大分、宮崎、宮城の4県になります。
夫は平日、出張でほとんどいなくて
家にいて落ち着いているのは土日祝日くらい。
でも、子どもが産まれるまでは、
「引っ越し多いけどいろんな場所に住めるし、いいか」と
あまり気にしていませんでした。
長女が生まれたのは2022年。
まだまだコロナ禍で、
夫は出産に立ち会うことも、
入院中の赤ちゃんと面会することもできませんでした。
娘が9ヶ月になったとき
またしても夫の突然の異動が決まり、
3ヶ月通った保育園を泣く泣く退園。
初めての子どもを連れた引っ越しでした。
そしてこれが、
壮絶ワンオペ生活の始まりでした。
新しい異動先では半年以上も
保育園に入ることができず、
周りに知り合いが全くいない土地で、
在宅ワークをしながら孤独な自宅保育。
娘がこれ読んでと本を持ってきても、
「いまちょっと忙しいからあとでね」と言ってしまう。
しょんぼりしている娘の姿は
今思い出しても可哀想で涙が出ます。
ぐずってどうしようもない時は
パソコン画面の左半分でYouTube動画を流して、
膝の上で見せながら、
右半分の画面で仕事をして…。
気がつくと娘が寝ていて
「今日もゆっくり構ってあげられなくてごめんね」
「ママにもっと余裕があったらたくさん遊んであげるのにね」
在宅ワークをするたびに、
子どもとの時間を蔑ろにしている気がして、
ずっしりと重い罪悪感を感じていました。
でも、当時は相談する相手もいなかったし、
どうやって手を借りていいのかもわからなくて、
とにかく「私がなんとかしなきゃ」と
毎日を生き延びるのに精一杯でした。
「どうして私だけこんなに大変な思いをしているんだろう」
「私は一体何のために生きてるんだろう」
「この生活に終わりは来るんだろうか」
子どもを育てることへの不安が募っていきました。
夫が今の状況を変える気がないなら、
離婚したほうがいいのかな…
と思ったこともあります。
そのくらい、我が家では
育児も仕事も夫との付き合い方も
全てに余裕がなくて、
何とかして抜け出したい!
と思っていました。
育児書やYouTubeから子育てノウハウはたくさん手に入るけど…
そんな私は、少しでも育児が楽になるように
図書館で育児書を借りてみたり、
YouTubeで子育てライフハック的な動画を漁ってみたり、
とにかく情報を集めはじめたんです。
「子ども 上手な接し方」
「イヤイヤ期 ご飯」
「1歳 おうち遊び」
うまくいかない…と感じたらとにかく検索。
育児書は20冊以上読みました。
集めた情報を育児で実践してみることも
少しずつやっていきました。
子どもが間違った行動をしていても、(例えばスプーンを逆さまに持っていたとしても)
すぐ指摘して直してあげるのではなく、
しばらく見守ってみる。
子どものペースと大人のペースは違うので
子どもがかかる時間を見越してスケジュールを考える。
ただ褒めるのではなく、
できたことを言ってあげる。
などなど、
ためになるなと感じることも
色々学べたように思います。
こうやって少しずつ、忙しい毎日の中で、
なんとか心の余裕を取り戻す方法を
探し始めたのです。
こうして、一見順調に思えた育児ノウハウ収集でしたが、
思わぬ落とし穴がありました。
情報を知れば知るほど、うまくいかない時に自分を責めてしまう。
情報を集めていくうちに、
インプット過多に陥りました。
こういう時は、ああする、
こういう時は、しちゃいけない。
一つ一つのノウハウが足枷になって
かえって動けなくなってしまったんです。
これは、勉強し始めた当初は全く想像していなかったことで、
完全に逆効果でした。
そして、育児書を読むうちに
少しずつ、
心にストレスを抱えていることにも気がつきました。
たとえば、ある育児書には、
子どもの感情に寄り添って伝えてあげましょう
と書いてあります。
でも、その文章を読むと、
過去の私は親から自分の気持ちを
受け入れてもらえなかったな…と思ってしまうんです。
たとえば、
私が友達から傷つくことを言われたと相談しても
母は「あなたも悪かったんじゃない?」
「明日学校で会ったら謝ったら?」
と、いつも先に相手や学校側の心配をして、
私の辛い気持ちを受け入れてくれませんでした。
動画をずっと見せるのは発達に悪い影響がある
と書いてある育児書もありました。
でも、私の両親は仕事で忙しくて、
両親が帰ってくるまでの時間はいつも、
ビデオが私の子守がわりでした。
母が仕事から帰ってきた後も、
たいていビデオはついたままで、
幼少期に静かにゆっくり親と話した記憶は
ありません。
こんなふうに、
育児書に書かれていること一つ一つに対して
私はしてもらえなかったな…
心から寄り添ってもらえていたら…
と、暗く悲しい気持ちになりました。
情報を集め始めた当初は、
子どもへの対応方法ばかり考えていたけど、
本当にケアが必要なのは私の方なんじゃないか…
と思い始めたのもこの頃でした。
子どもと一緒に自分が成長するチャイルドコーチングに出会う
今までの情報を集めるだけの子育てでは、
学んだノウハウを当てはめていくだけの作業でした。
それが変わるきっかけとなったのが、
チャイルドコーチングとの出会いです。
きっかけは、2歳の長女のイヤイヤ期でした。
食事中席を立ったり、いらないものを床に落としたり、
口に入れようとしても顔を背けたり、
食事をするのに悪戦苦闘する毎日。
どうすればいいの!このイヤイヤ!
と思いGoogle先生に聞いていた時に
たまたま表示された広告に「チャイルドコーチング」
の資格があったんです。
チャイルドコーチングとは、
適切な言葉かけや会話によって、
子どもの成長を促したり、
自己肯定感、やる気を引き出す技術です。
チャイルドコーチングで出会った
メソッドの数々は、子どもとの関係だけでなく、夫との関係も、
そして何より、「自分自身」との関わりも
改善してくれることが分かりました。
例えば、
自分自身との関わりを改善することで、
こんなことができるようになりました。
・心の動きを客観視できる
・考え方の癖がわかり、改善できる
・自分を今まで以上に愛せるようになる
・心に余裕が生まれて、家族にも余裕を持って接することができる
これらの事柄は、
今までにない、新しい発見でした。
私たち家族がみんなで成長していく方法を学ぶ旅が
本格的に始まりました。
長女としての責任、ヤングケアラーだった過去。
チャイルドコーチングを学ぶ中で、
「まず、自分のケアをしたい」と感じた際には
自分自身と向き合うことも必要であることがわかりました。
それで、私が以前、育児書を読んでいて、
「自分のケアが先なんじゃないか…」と思った感覚は
間違ってなかったんだと気がつきました。
特に不安を抱えていた問題は、
私がかつて親から受けた悪い態度や考え方を
自分の子どもにも押し付けてしまわないか、
ということでした。
ここでは、
不安の原因となっている、
ヤングケアラーだった過去の自分のエピソードについて
ちょっとだけお話しします。
私は4人姉妹の長女で、
次女とは7歳、四女とは12歳年が離れているので、
次女が生まれた小学校1年生の頃から、
育児や家事の手伝いをする生活がスタートしました。
中学生になるころには
保育園に通う妹たちのお迎え、お風呂、
料理、洗濯、掃除を手伝っていました。
当時は、今だったら問題になりそうだな…思う
モラハラ発言、暴言、暴力も日常茶飯事でした。
仕事が終わって疲れている父は
帰ってくると毎日お酒を飲んでいて、
酔った父はいつも怒っていました。
妹たちと遊んでいて、テレビの音が聞こえないと
「うるさい!」と怒鳴って頭を叩かれる。
小学校のテストで100点を取れないと
「パパはいつも100点だった。どうしてこんな簡単な問題もできないんだ。」
と罵られました。
大好きだったピアノや絵を描くことも
「将来なんの役にも立たない。」と父に否定されました。
私は反骨心から、美術と音楽だけはいい成績をとり続けようと
努力したので、芸術方面の趣味は今でも好きで続けています。
高校受験のために塾に通わされていた中学時代は
私の反抗期が酷かったこともあり
父の暴力、暴言もエスカレート。
塾から勧められた学校の過去問題集を解いていたら
その学校を父が気に入らないという理由だけで
目の前で本をビリビリに破かれました。
高校受験が終わるまで、
私がやりたいことや考えを受け入れ、
尊重してもらった記憶はありません。
そのせいで、
私の自己肯定感はいつも最底辺をさまよい続け、
時々うまくいったり幸せを感じても、
「どうせ、今だけなんだ」と否定的に捉えるような
ひねくれた子どもになりました。
妹たちに対して、
最低限守ったほうがいいルールなどを教えたり、
喧嘩の仲裁に入るのも、いつも長女である私の役目でした。
長女に生まれたというだけで、
娯楽や得意な趣味を制限され、
自分が受けてきた暴言、暴力を思い出すと
今でもしんどくなります。
そして、こんな自分だからこそ、
過去のしがらみに囚われた結果、
無意識に子どもに悪い影響を与えているんじゃないかと
いつも不安な気持ちでいっぱいなんです。
例えば、子どもが大きな声で騒いでいる時に
「うるさい」と言いたくなる自分。
急いでいる時に子どもがマイペースに歩いていると、
腕を引っ張って引きずってでも
無理やり連れて行きたくなる自分。
食事中にわざとご飯をこぼしてしまう娘に
「なんでそんなことするの!」と
怒鳴りたくなってしまう自分。
子育て中に”怒り”を感じる自分に対して、
「過去に自分がされた嫌なことを子どもにもしてしまっていないか」
と考えてしまうんです。
子どもには私が過去に受けた傷を
同じように負って欲しくないと思っています。
だからこそ、
幼少期から培われてきた考え方や、
頭の中で自分に語りかけてくる声に耳を澄ませて、
自分の中の悪い”癖”を知っておきたいと思ったんです。
両親や、もしかすると祖父母やもっと前の世代から、
脈々と受け継がれてきた悪い口癖、偏った価値観、思考の癖。
そんな様々な負の連鎖を
子どもには負って欲しくないと考えていました。
話を聞く姿勢を変えたら、ギクシャクしていた夫との関係が改善した
チャイルドコーチングを学んでいくと、
夫との会話にも応用できそうだ、
ということがわかってきました。
普段夫と会話をしている時、
気がつくと、いつの間にか私が語る立場になっていて、
「夫が言いたかったことって、結局何だったんだろう?」
と言う気持ちでモヤモヤして終わることが
多かったんです。
でもそれは、夫が結論を早く言ってくれないのが悪い。
私には私のペースがあるんだから合わせて話してよね、
と思っていました。
一方の夫もマイペースなので、
お互いに一歩も譲らず。
単身赴任で月に2回しかしない会話が噛み合わないので
関係も悪くなる一方でした。
チャイルドコーチングでは
話を聞く「傾聴」の姿勢で最も重要な第一歩が
「話を最後まで聞く」
ことなんです。
今まで私が夫との会話でしていたことは
「傾聴」の「け」の字もなかったのか!
ということに気付かされ、雷が落ちたような衝撃でした。
お話を聞くのが得意な方からしたら、
なんだそんなことか、と思うかもしれませんね。
でも、私にはこれが本当に難しかったんです。
話をする時、
私はいつも結論が先で早口。
一方夫はゆっくり話すタイプで、
自分の気持ちが出てくるのは大抵会話の終わり。
しっかり意識していないと、
夫が話をしている途中で
ついうっかり口を挟んでしまいそうになりました。
でも、続けているうちに
相手が話している内容そのものに
集中できるようになってくるんです。
さらに続けてみると、
大きな発見がありました。
私は夫との会話中に頭の中で、
「夫が話し終わった後に自分が何を言うか」
を考えていたことがわかったんです。
つまり、
夫が言い出した言葉で会話の流れを早合点して
後の言葉はほとんど聞き流していたことになります。
今では、夫と会話する時は
スマホなどはいじらず、目とヘソを向けて
話を聞くことに集中しています。
チャイルドコーチングは“チャイルド”という名前がついてはいますが、
子どもに対してだけでなく、
家族全員の関係の改善にも役立つものだったんです。
過去ではなく、今ここにいる自分を見つめられるようになる
そんな、子どもや夫とのやり取りを通じて、
学んだこと。
それは、たとえ過去に自分が辛い経験をしていたとしても、
「今、ここにいる自分」がどうしたいかを大切にしていい、
ということです。
自己肯定感が最底辺だった頃の私は、
頭の中で「大したことない」「誰でもできることだ」
と自分を批判してくる声に対して
間に受けてしまっていましたが、
今では、
その言葉は、過去に”誰か”が私に言ってきた言葉で
私の本当の気持ちとは関係ない、
と分けて考えられています。
日々の生活でフツフツ湧いてくるイライラを
子どもを含む周囲にぶつけてしまう時には、
自分の中にあるイライラした心の動きを
一つ一つ見つめていくことで
自分を受け入れることができるようになりました。
例えば、
2歳の娘がテレビを見たいと言って
床に大の字になって大泣きしてしまっても、
「好きな番組が見たかったんだね」
と子どもを抱っこしながら
落ち着いてなだめることができるようになりました。
出先で大泣きしてぐずる娘に対しても、
「今は眠いんだな」と冷静に判断ができるようになり、
娘が眠れるようにサポートすることに
力を注げるようになりました。
チャイルドコーチングを学ぶまでは、
色々な育児ノウハウに振り回され、
自分の気持ちや時間を犠牲にしないと
子育てができないと思っていた私。
そんな私でも、今はこうして、
自分の気持ちと時間を大切にしながら、
子どもの成長にも向き合いたい、
という考え方に変わりました。
そんな経験ができたからこそ、これからは、
私と同じように長女として頑張ってきたママや
親との関係がうまく行っていないママ、
夫との関係に悩んでいるママも、
同じ悩みを抱えているなら
サポートしてあげたい!と思うようになったんです。
私がチャイルドコーチングを元に学んで実践してきた、
子どもと共に成長していくことができる
魔法の「共育(きょういく)」。
この魔法の共育を、
子育てに悩むママたちに広めて行きたい。
これは、単純なノウハウではなく、
自分の子どもの性格、才能に合わせて、
一緒に成長する子育てです。
「自分も子どもも大切にする魔法の共育」。
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