3児の親でありノンバイナリー。
30歳から「自分らしい生き方」を探求中のユウです。
ノンバイナリーとして子育てをする上で
こんな悩みがあります。
・子育てに関わる周囲の人にカミングアウトする?しない?
・子どもに自分の性自認のことをどう伝えていこう
ノンバイナリーの親が子育てをすることは、
一般的な育児とは異なる挑戦を伴うことがあります。
性自認に対する社会的理解がまだ十分でない中で、
自分らしさを保ちながら親としての役割を果たすことを、
難しく感じることもあるでしょう。
ここでは、
ノンバイナリーの親が抱えやすい3つの課題を整理し、
それに対する具体的な対策をお伝えしていきます。
周囲の理解を得るのが難しい
ノンバイナリーであることを
周囲に理解してもらえないことが多いというのは
悩みの種の一つではないでしょうか。
私自身、子どもを保育園に送りに行く時は
あまり男性的な印象の服を着ないように気を遣っています。
メンズメイクをする日は、
保育園に行った後にメイクをして、
お迎えに行く前にメイクを落とします。
つまり、
保育園に関わる人に対しては
自分のことを表に出すつもりもないし、
カミングアウトもしていないんですよね。
周囲の理解を得る、というのは
自分の精神的な負担が大きくて、
でも、頑張った分だけ周りが合わせてくれるわけでもないので、
正直割に合わないと感じています。
でも、
仲を深めていく中で理解してもらいたい!
と思うこともありますよね。
そんな時は、
いきなり自分のことをカミングアウトする前に
受け入れてくれそうかどうか試してみるのも手だと思います。
例えば、
LGBQTに関するドラマやアニメについて話題にしてみたり、
知り合いの話という程でちょっと悩みを打ち明けてみたり。
それで信頼できそう!と思ったら
少しずつカミングアウトしてみるのがおすすめです。
・LGBTQ+に関するドラマやアニメ、小説などの作品について話題にしてみる
・信頼できる人から少しずつ話してみる
・理解してくれるコミュニティを見つける
パートナーや家族との関係
パートナーや家族が自分の性自認を
理解していない場合もあります。
先ほど周囲への理解の話では、
必要なければ頑張って言わなくてもいい、という話をしましたが
こと家族やパートナーに至っては、
逆に話しておかないと、今後の関係が心配になる場合もあるでしょう。
私は結婚してから自分の性のあり方に疑問を抱き、
ノンバイナリーであることを自覚したので、
パートナーへのカミングアウトは事後報告のような感じでした。
パートナーへのカミングアウトの詳細は
こちらのラジオで話しているのでよかったら聞いてみてください^^
カミングアウトをする時は、
こちらが遠慮して話すと、遠回しな言い方になってしまって
何が言いたいのか相手にイマイチ伝わらないこともあります。
いうぞ!と決めたら
思い切って素直に気持ちを話してしまいましょう。
もちろん、
すぐに受け入れてもらえないこともあると思います。
自分のことを言ってスッキリするだけではなくて、
相手が疑問に感じたことにはしっかり寄り添ってあげましょう。
失礼なことや傷つくことを言われたら、
「それ、傷つくよ」とはっきり伝えましょう。
そうやって会話のラリーを繰り返すうちに、
お互いの安心できるラインがわかってきて
うまく付き合えるようになると思います。
あ、でも私は
家族だからと言って全員に伝える必要もないと思っていて。
父には自分のことを話していないし、
これからも話すつもりはありません笑
あえて伝えることで今後の関係がめんどくさくなりそうだし、
伝えることのメリットを感じていないからです。
・カミングアウトすると決めた相手には、率直に気持ちを伝える
・相手の疑問や不安にも寄り添う
・お互いに理解が難しいことは、時間をかけて対話を続ける
・カミングアウトするかどうかは自分が決めていい
子どもにどうやって説明するか
私の子どもは0歳双子と2歳。
これからどうやって私のことを伝えていくのだろう、
自分でも答えの見つからない問題です。
でも、
これから子どもと接する上で、
絶対にしたい、と思っていることが3つあります。
・子どもの個性を尊重する
・子どものプライバシーを尊重する
・性の多様性について一緒に学ぶ
子どもの個性を尊重する
子どもが興味を持つ遊びや服装、
髪型などを性別にとらわれずに受け入れ、
自由に選択させたいと思っています。
今考えているやってみたいことは、
一緒に古着屋さんに行って
お互いに好きな服を買うこと。
買いたい服の色や形は本人の好みに任せて、
自由に選ばせてあげたいです。
「本人が何をしたいか」を一緒に考えて、
実現できるようにサポートしてあげたい。
子どものプライバシーを尊重する
ここでいうプライバシーには、
子どもの性自認や性的指向に関する情報を、
本人の同意なしに他者に伝えない、
という意味ももちろんあります。
でもそれ以前の問題として、
「勝手に部屋に入らない」ようにしたいなと思っています。
私が子どもの頃は自分の部屋がありましたが、
親の私物が部屋の中に置かれていて、
いつでもズカズカと親が侵入してきました。
そういう経験があるので、
「一人になれる空間」の大切さをよくわかっています。
子どもが少し大きくなって、
自分の部屋が必要になったら、
許可なく部屋に入ることは絶対にしないぞ!と
心に決めています。
性の多様性について一緒に学ぶ
絵本や漫画などを通じて、
親子で性の多様性について学んでいきたいと思っています。
例えば、今気になっているのは
『いろいろ いろんな かぞくのほん』や
『わたしはあかねこ』などの本です。
一緒に本を読みながら、
どう思ったのか、何を考えたのか
語り合ってみたいなと思います。
まとめ
ノンバイナリーの親としての子育てには
いろんな課題が考えられますが、
それらを乗り越える方法も存在します。
大切なのは、自分らしくいることを諦めず、
子どもに対して誠実に向き合うことだと思います。
周囲の理解を求めながら、
安心できる環境を作ることで、
より豊かな子育てができるはずです。
私と一緒に、
子育てもノンバイナリーライフも
両方楽しんでいきましょう。