Xジェンダーがカミングアウトをしたその日に、友人と温泉に行った話

夫の帰省についてくる形で、近畿地方にある夫の実家にお邪魔しています。
今回は少し長めのお休みだったこともあり、こちらに住んでいる友人と、久しぶりに会うことができました。

お互いに子どもがいて、結婚もしていて、積もる話は山ほどあります。
エキスポシティで一緒に映画を観て、そのあとご飯を食べました。

学生時代なら、当たり前のようにできていたこと。
映画を観て、ご飯を食べて、おしゃれなカフェでパフェやクレープを楽しむこと。

子どもが生まれてから、それらは「特別なこと」になりました。
犠牲感がまったくないと言えば、正直、嘘になります。
でも、子どもと一緒にいられる幸せも確かにある。

だからこそ、この久しぶりの“完全オフデー”、
子どもから一時的に手を離せる日を、二人とも全力で楽しんでいました。

目次

長く付き合いたいから、嘘はつきたくなかった

その日の中で、私はその友人にカミングアウトをしました。

今ブログを書いていること。
産後うつをきっかけに、自分の性自認に強い違和感を覚えたこと。
そこから発信を始めたこと。
そして、今はうつも回復して、元気に過ごしていること。

この友人にカミングアウトしようと思った理由は、とてもシンプルでした。
「この人とは、これからも長く付き合っていきたい」と思ったから。

嘘のない関係でいたい。
それがフェアだと思ったからです。

友人は話を聞いてすぐ、こう言いました。

「もし私が、何か差別的なことを言ってたら、教えてね」

それ以外は、何も変わりませんでした。
態度も、空気も、距離感も。

その瞬間、心から安心しました。
「あ、この人は、私の内面の変化が、私という人間そのものを大きく変えるものではないって、ちゃんと分かってくれているんだな」と感じたからです。

自分が何者であるか、という問いに答えを出そうとすることは、
自分にとっては天地がひっくり返るくらい大きな出来事です。

でも他人から見れば、
外見や性格が大きく変わらなければ、
それは案外“些細なこと”でもある。

これまでのカミングアウト経験から、私はそのことを知っていました。
だからこそ、友人の「まず配慮を示してくれた姿勢」が、とても嬉しかったのです。

温泉という、ちょっと勇気がいる場所

そのあと、二人で温泉施設に行きました。

日帰り温泉施設は、私が一人だったら、多分行こうと思わない場所です。
男女でぱっきり分かれていて、裸で、どこか所在なくて、そわそわするから。

でも、誰かと一緒なら話は別です。
目的が「その人と過ごすこと」になると、不安感はぐっと小さくなります。
何より、私は温泉が好きなのです。

友人が提案してくれて、
「いいね!」と即答して、タオルも何も持っていなかったのでレンタルして入りました。

脱衣所に向かう前、友人は少し照れたように言いました。

「産後の体型、驚かないでね」

それを聞いて、私も帝王切開の手術痕があること、
双子を妊娠したときのお腹の皮が、まだ戻りきっていないことを伝えました。

「もしかして、デリカシーなかった?」

一緒にお風呂に入っているとき、
友人がふと、こんなことを言いました。

「あ、そういえばさ。
ジェンダーの話してくれたのに、こんなところに連れてきて、
もしかして、めっちゃデリカシーなかった?」

その言葉を聞いたとき、私はとても嬉しくなりました。

カミングアウトした当日に、
何事もなかったかのように過ごしてくれたこと。
それだけでも十分だったのに。

ちゃんと私の気持ちを考えてくれていたことが、
この一言で、はっきり伝わってきたからです。

「嫌だったら、最初から断ってるでしょ」
「言われてみれば、そうだね」

そんなやり取りをして、その話は終わりました。

「そうやって気にかけてくれるの、めっちゃ嬉しいよ」
私は、そう伝えました。

私の性別違和の正体

自分が思っている以上に、自分のことを考えてくれている。
そのことに気づいたとき、私は強い愛情を感じました。

そういう相手の前では、
自分の性自認がどうだとか、
「彼」「彼女」と呼ばれるかどうかとか、
そういうことを、ほとんど気にしなくなります。

信頼している人、愛を感じる人からの呼称であれば、
私はそれを自然に受け取ることができるのです。

この出来事を通して、改めて思いました。

私が抱えている性別違和の根っこにあるのは、
「尊重されていないと感じること」なのだと。

そして同時に、
理解しようとしてくれる人が、すでに周りにいてくれることの心強さを、
ひしひしと感じた一日でもありました。

勇気を出してカミングアウトしたこと、
その日のうちにその友人と裸の付き合いができたこと。

年末のとてもいい思い出になりました。

ここまで読んでくださって、
ありがとうございます。

「“ちゃんと”生きてるつもりなのに、なぜかずっと苦しい」

「この気持ち、誰にもわかってもらえないかも…とあきらめてきた」

「“普通”を装ってきたけど、本当の自分がどこかに置いてけぼり」

「恋愛や性別のことを考えるたび、なんでこんなにモヤモヤするんだろう」

「みんなと同じようにできない自分が、どこかおかしいのかな?」

 

そんな思いを抱えたあなたへ。

 

このブログでは語りきれない、
セクシュアリティや違和感、自分らしさとの向き合い方を、
あなただけに届ける“手紙”のようなメルマガでお届けしています。

 

こんなことを書いています

・「わたしって何者?」がわからなかったときの話
・性別や恋愛感情に名前がつかなくて戸惑った過去
・“ふつう”になれない苦しさと、そこからの一歩
・本音を話せる人がいなかった日々のこと …など

 

誰かに言えないまま、心にしまってきたあなたへ。

【あなたは、あなたのままでいい】

そう思えるきっかけになれたら嬉しいです。

 

 

メルマガの詳細はこちらでご覧いただけます

 

メルマガは下記から無料で登録できます。

 

 

「あなたは、あなたのままでいい」 ユウからの手紙




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次